担当者のブログ

H24.3.1~2 宮崎・沖縄・鹿児島3県農業法人トップセミナー

 

23年度は、毎年3県で開催する「宮崎・沖縄・鹿児島3県トップセミナー」も鹿児島が担当県でした。

今回、当協会会長 清水克己氏の出身地兼清水園芸(株)を営んでおられる「種子島」で開催させていただきました。
種子島は、鹿児島市内から高速船で約1時間半かかるのですが、参加者は例年通り約80名で賑わいました。

(会場の様子)

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3県会長(左から、沖縄県・宮崎県・鹿児島県)

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基調講演では、福島県から(有)白河高原農場 取締役 矢作 光啓 氏にお越しいただき、「農業ルネサンスと震災復興」についてご講話いただきました。

DSCN2775.JPG(有)白河高原農場 取締役 矢作光啓 氏

全国展開のイタリアンレストラン「サイゼリヤ」の関連農場として、約280haもの農地でレタスをメインに、ハーブや米などを経営していらっしゃいます。

独自の商品開発や、鮮度管理手法、コスト管理を武器に「農業ルネサンス」を目指している会社で、意欲ある若者の雇用も積極的に行なっています。
(有)白河高原農場は、昨年3月で東日本大震災・原発事故の直接的影響はなかったものの、風評被害など生じていることから、メインの活動・機能が停止している状況です。

そこで、サイゼリヤと(有)白河高原農場では、震災復興支援として、仙台市若林区でトマトの水耕栽培に乗り出そうと取り組んでいらっしゃいます。津波で浸水した農地の水田約2haを、(有)白河高原農場が借り受け、ビニールハウスや暖房施設、集荷場などをサイゼリヤが建設します。被災した若手農家を採用し、本年11月の出荷を目指しています。
今回は、会社理念でもある農業継続繁栄を実現すべき「農業ルネサンス」や、各生産物の取り組み方法や今後の展開について、農業の産業化への取り組みなど、お話いただきました。

 

ミニセミナーでは、「危機を防ぐための処方箋~代金回収100%を目指して 取り込み詐欺防止の基礎知識~」について、和田 拓郎弁護士にお話しいただきました。

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短時間の中で、契約前の与信管理をはじめ、契約時の契約管理、倒産兆候時の不良債権管理、取り込み詐欺による被害防止など重点ポイントで教えていただきました。
近年、直接取引によって経営の安定化を図る農業法人が増える一方、悪質な業者による「取り込み詐欺」や取引先倒産に伴う賃倒損失などのリスクと表裏一体です。
今後、農業分野においても、業者との契約に係る法律面の知識修得が重要となることからご講話いただきました。


現地視察では、(有)西田農産、熊毛地区で有名なレザーリーフファン、種子島ロケット基地の見学をさせていただきました。

種子島の西之表市安納地区が発祥とされる安納いもは、全国的に人気のさつまいもで、しっとりとした食感と甘さが特徴です。 (株)西田工業兼(有)西田農産 代表取締役 西田 春樹 氏は、種子島特産安納いもの栽培と加工に取り組んでいらっしゃいます。現在、安納いも62ha、ばれいしょ9ha、早期水稲6ha、たまねぎ15haを自社栽培し、その他、約91ha地元農家と契約栽培していらっしゃいます。

(現地視察の様子)

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西田社長のこだわりの商品づくりとして、石蔵貯蔵庫で熟成させ、ブリックス10.7%以上を確保して出荷することです。安定した品質となり、高い評価を得ていらっしゃいます。参加者の皆さん、石蔵貯蔵庫の規模に驚かれていました。

 

DSCN2817.JPG石蔵貯蔵庫

安納いもの加工品として冷凍焼きいもの商品化、調味料を使用しないさつまいもチップスを製菓会社との提携して商品化など、付加価値の高い加工製品作りに努めていらっしゃいます。

 

シダ植物のレザーリーフファンは、緑の葉物としてフラワーアレンジメントを中心に使用させるものです。種子島は、全国1位の栽培面積を誇る島で、平成18年には「かごしまブランド産地」に指定されました。
今回は、製糖工場から排出される冷却熱を農業分野に活用する地域内循環利用システムづくりの「地域連携バイオマスプロジェクト」に取り組んでいらっしゃる農家さんを見学させていただきました。

レザーリーフファンは、なめし皮のような感じの葉の光沢からきた名です。
生産日本一を誇っている種子島産レザーリーフファンは、海外産や他産地に比較して、日持ちがよく、選別、品質が優れ、小売店では花束などの装飾用に国産の上級品として定着し、ロスなく、安心して使用できると、高く評価されています。

(現地視察の様子)
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今回、当協会会長の「他県からの参加者に是非見ていただきたい」という強い気持ちから、種子島宇宙センターへ行ってきました!
参加者の皆さん、熱心に見られていらっしゃいました。
来館の記念に、宇宙食やロケットのグッズなどを購入される方や、記念写真を撮られる方など、皆さん満足されていた様で、事務局側としてはちょっと安心しました。

 3県農業法人トップセミナーを開催するにあたり、熊毛支庁長をはじめとする農林水産部の皆さま方には、事前の打ち合わせや当日の運営にあたって、大変お世話になりました。なお、地元の西之表市農業委員会、南種子町農業委員会、中種子町農業委員会、種子屋久農業協同組合の方々もご参加いただき、ありがとうございました。

 いつもお世話になっている鹿児島県農業法人協会事務局連絡会の方々も、事前準備から、当日終了までサポートいただき、ありがとうございました。
宮崎県、沖縄県、鹿児島県の農業法人協会会員の皆さまも、ご参加いただきありがとうございました。

来年は、宮崎県で開催されます。
日程などは、正式に決まり次第、ご案内いたします。鹿児島県の会員の皆さんで行きましょう!