担当者のブログ

今月の農業法人:川原和牛牧場(株)

いつも大変お世話になっております。

鹿児島県農業法人協会事務局の山野です。

 今回は、伊佐市針持の【川原和牛牧場()をご紹介します。

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代表取締役の川原 慎一郎さんと奥様のきよ子さんにお話を伺いました。

川原さんとは、研修会や他事業等でお話したりすることはありますが、今回のようにじっくりと経営のことについてお話することが無かったので、川原さんの新たな一面を知ることができました
早速、川原和牛牧場()さんをご紹介します!

川原和牛牧場()は現在、役員3名、正社員1名の4名で業務に励んでおり、肉用牛(繁殖)と家畜人工授精業務を営み、経営規模は、生産牛70頭で1年間に子牛約60頭を販売されています。

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川原さんは、希望する大学への進学ができなかった時に、自分がしたいことは農業だと考え、農業の世界へ飛び込みました。

ご両親は兼業農家として畑作や養豚等を営んでおり、川原さんが就農したタイミングで和牛を開始。川原さんは専業農家になるため独立しました。

独立後、個人経営で続けていくことに行き詰まりを感じ、3年間、法人化の勉強会等に参加し法人化することで経営移譲や支援を受けやすい等のメリットについて理解することができたので、平成28年10月に法人化しました。

~農場の紹介~

牛舎は2棟あり、1つ目の牛舎では出産直前の母牛、出産して2ヶ月以内の母牛、子牛を管理し、2つ目の牛舎では妊娠中の母牛を管理しています。

今回は、1つ目の牛舎をご紹介!

まずは、出産直前の母牛エリアを見ていくと、、、

 

川原和牛3.jpgのサムネール画像

 

取材した時の朝に生まれたばかりの子牛が!!

近づくとお母さん牛が、子牛をガードしています( ´艸`)

私(敵)から守っているんですね,.:+

次は子牛エリアへ!

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生後1年未満の子牛が、まだまだ寒い日が続くので洋服やマフラーを着けています(*^o^*)色々試した結果、「今着ている洋服が丈夫でデザインが可愛い!」と、きよ子さんのお勧めです。

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洋服やマフラー可愛いですね!と、お話していたら、脱走!!!

川原さんが「よくあることですよ!」と軽やかに柵の中へ!さすがです

最後は、市場出荷を待つ子牛エリアへ!

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近づくと、寄ってきてくれます!

天パの牛さん発見!可愛いですね~

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牛舎を回ってみて、3つ気づきました。 

1つ目は、1つ1つの寝床が広い!

2つ目は、においがしない!

3つ目は、スマート農業取り入れている!?

すぐに、川原さんへ質問すると教えてくれました。

牛舎は「飲めるほどに、寝れるほどに」を実践できるように、水は人でも飲める水を準備し、寝床は人が寝られる清潔さを保つように心がけていらっしゃいます。

ちょうど、取材中に社員さんが掃除していました。

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牛舎へのこだわりは、会社の方針である「牛の持った能力を引き出させる」ために、牛が健康に過ごせる牛舎の環境作りが必要です。

繁殖は技術も必要ですが、母牛の能力を目一杯引き出すことで、分娩間隔を短くし、子牛の売上げを伸ばすことができます。まだまだ牛の能力は伸びしろがあるので、今後もこの方向で取り組んでいきます。

最近では、「自分たちの食事用に麹を取り入れていたら体の調子が良かったので、きっと牛にも良いと考えた。いろいろ調べて、餌に麹菌を混ぜてみたら、病気や下痢が減ったので薬がいらなくなりました~~」ときよ子さんが笑顔で教えてくださいました。

規模はそのまま、内容を充実し、しっかり稼げる会社にすることが会社の魅力だと思い、環境作りを行っています。

併せて、地域に向けて「農業があって良かった」と言ってもらえるように清潔にしている面もあります。

 

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牛舎はもちろん、牛舎まわりを明るい雰囲気にするために、畑の土手も意識して草刈りを行ったり、竹藪だったところを切り開き、コスモスやひまわり、スイセン等の四季の花を植えたりしています。通りがかりの方に「ホッ」と感じてもらえるようにと始めたところ、最近では「綺麗だよね!」や「種子を分けてください」と声をかけて頂くことも増え良い方向に進んでいます。

※取材日は花が咲いていない時期でした。。。残念ですが、花が咲いている時に見学する約束をしてきました~♬楽しみです( ´艸`)

もう一つの気になった「スマート農業取り入れている!?」は、こちらです

川原和牛11.jpg川原和牛12.jpgのサムネール画像 

 

川原和牛牧場()さんでは、監視カメラ、分娩監視装置を取り入れています。

分娩監視装置では、分娩の時間が計算できるようになりました。取り入れる前は、そろそろかな?という時期になったら2時間おきに牛舎を見回りしていましたが、装置のおかげでその時間に牛舎へ向かうだけで済み、外出している時でも、大体の時間が分かれば他の人へお願いしやすくなりました。

川原和牛牧場()の課題として、川原さん自身が全てを掌握しているため、それ以外の人では対応できない状況が起こることだと考えていました。

そこで、課題を乗り越えるため、スマート農業を取り入れ「見える化」することにしました。

また、装置を使うことで、未経験者や若い人が出来るようにすることで、会社へ呼び込むことができないか考えていました。

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川原さんは、「おだやかに、じっくりと育つ会社にしていきたい。伸びしろを常に感じることができる農業にしたい。つっぱしるだけでなく、こういうゆるやかな方向性もあるんだな、と知ってもらい、やりたいことができる会社にしたい。やりようによっては、いくらでもできる!」と会社の展望を語ってくれました。

きよ子さんは、「若い人たちに、川原和牛牧場()のような農業ならやってみたい!と言ってもらえるようにしていきたい。農業は品目を変えたり、規模を変えたりと形を変えることができるから、自分のリズムに合わせて働けるので生活もやりくりできることが農業の良さだと思う」と笑顔で語ってくれました。

最後にお二人で「ちょっと変わった会社だよね~(笑)」と笑っていました(*^o^*)

川原 慎一郎さん!きよ子さん!

取材へのご協力ありがとうございました。

和やかな雰囲気の中、温かく迎えてくださり、牛だけでなく私もゆったりとした時間を過ごすことができました

<番外編>

取材中、笑顔を絶やさずたくさんの事を教えてくださいました。

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元竹藪のところに今回は花が咲いていなかったので、お二人で花が咲いている時の写真はないかと、探してくださいました。

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本当に仲が良く、素敵なご夫婦です。

牛舎をまわる時も、写真では後ろ姿ですが、子牛へ愛情たっぷりのまなざしを向けていました,.:+