担当者のブログ

今月の農業法人:(有)ヤブサメファーム

いつも大変お世話になっております。

鹿児島県農業法人協会事務局の山野です。

今回は、いちき串木野市の【(有)ヤブサメファーム】をご紹介します。

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代表取締役の鏑流馬 重信さんにお話を伺いました。

鏑流馬さんは、当協会の理事を平成30年度まで14年間務めていただきました。研修会や理事会でお話しさせていただきますが、改めて今回、鏑流馬さんの鶏に対する想いを伺うことができました

早速、(有)ヤブサメファームさんをご紹介します!

(有)ヤブサメファームは現在、役員2名、正社員12名、常勤パート10名、外国人技能実習生3名の27名で業務に励んでおり、経営規模は、採卵鶏3万羽、地鶏5,000羽です。

(有)ヤブサメファームでは『ごいし鶏』と『黒さつま鶏』を生産しています。

ごいし鶏の正式名称は横斑ブリマスロックで、1874年にアメリカで公認された品種ですが、明治時代に日本に輸入されて以降、食用・産卵用鶏として飼育されます。この鶏には、黒色の羽と白色の羽があり碁石に似ていることから、『ごいし鶏』となったことを教えてくださいました。

また、黒さつま鶏は、ごいし鶏と薩摩鶏を掛け合わせた新しい地鶏です(*^o^*)かごしま黒豚・鹿児島黒牛と並んで「第3の黒」として、鹿児島県が推奨する黒さつま鶏の肉は、弾力があり、アミノ酸などの旨味成分を多く含み、ジューシーさが特徴です。

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鏑流馬さんのご両親は、養鶏や果樹、施設野菜、稲作、苗木など幅広く営んでいらっしゃり、重信さんは高校卒業と同時に家業に入りました。

生産品目が多かったため、お父様と分担し、養鶏以外を担当されていましたが、昭和38年頃より養鶏を専業で営む農家が増えていく流れの中、鏑流馬さんとお父様でお話され、徐々に養鶏へ絞っていきました。養鶏の規模が大きくなり、次第に忙しくなってきたのを機会に、お父様と鏑流馬さんで分担していた担当を交代し、そこから養鶏に深く携わることになりました。

施設野菜を担当されていた昔は、「ハウスが無かった頃は障子に油を塗って、床をあげて温度管理をしてたよ~。」と懐かしさを思い出した眼差しで教えてくれました。

鏑流馬さんが主体となって養鶏を営むうちに、法人化したほうが融資面などの様々な面で有利なことや地域の先輩から戦略的な農業に取り組むために必要だと勧められたこと等により、()ヤブサメファームとして平成10年7月に法人化されました。

鏑流馬さんは、日頃から「鶏のことを想った分だけ成果があがる。想った分だけ鶏にも伝わる。鶏から食べさせてもらっている気持ちがある。」と鶏に対する愛情を語ってくれました。

鏑流馬さんの鶏への想いは、飼料、鶏舎など様々なところで感じることができました。

(施設内には特別に許可をいただき入りました。)

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(有)ヤブサメファームの取り組みをご紹介します。

鶏舎は木で作る

○鶏舎の床の下には炭を使う

鶏舎内の止まり木を作る

鶏舎の屋根に太陽光発電を設置

自社配合飼料を使う

特に飼料作りにはこだわりがあります!!

飼料には、麹菌や檜のバクテリア、土着菌、乳酸菌などを加えています。

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(有)ヤブサメファームさんの特徴として、「化学薬品に一切頼らない!」としており、飼料を配合する前に、それぞれの薬抜きを行います。

例えば、米ぬかはガス抜きし、最終的に攪拌(かくはん)して薬を抜きます。

手間はかかりますが、本気で向き合うことは時間がかかり、納得できる飼料を作ることが鶏の健康に繋がります。

他にも、卵黄油を作る際に白身が残りますが、それも加工して飼料に混ぜます。

鶏の健康のためには、鶏が運動できる環境を作ることも必要ですが、食べるもの飲むものが大切なので良い飼料づくりは欠かせません。

鶏が健康になることで、病気にかかることがないので薬を使うこともなく、穏やかな性格になり、今まで一度も黒さつま鶏をデビーク(嘴(くちばし)の切断)したことがありません。

他にも、鏑流馬さんの「安心・安全」はひと味違います!

「消毒は悪い菌をやっつけてくれるが、良い菌はまで一緒に無くなってしまう。消毒を行うことより、病気にならない鶏を育てることが安心・安全に繋がる。」とおっしゃる鏑流馬さん。

鶏舎の床はもみ殻、そば殻などを入れ、それに土着菌を加えた発酵床にして、微生物の力を借りながら鶏の免疫力を高めており、化学物質を一切使いません。

さらに鶏舎は二酸化炭素を排出せず環境に優しいエネルギーである太陽光発電の設備が整っています。

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こちらは卵の鶏舎です。

鳴き声がおしゃべりをしたり歌っていたりしているみたい♬と鏑流馬さんに伝えると、「しゃべりかける声の大きさと同じ大きさで返事してくれるよ~叫び声に対しては大きな鳴き声で張り合ってくる」を笑顔で教えてくれました。

最後は、卵黄油を作るところへ!

効果を高めるために、壁や天井、床も炭で作った建物です,.:+

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「卵黄油」とは?

鶏卵の黄身だけを強火にかけ、長時間かき混ぜると、黄身がぼろぼろになり、焦げた黄身を取り除くと黒くて粘りのある油ができます。

レシチン(ホスファチジルコリン)が豊富に含まれています。卵黄油を摂取することで、卵黄レシチンが脳内に入り、アセチルコリンの増加に役立つことが分かっています。他にも若返りのビタミンと言われるビタミンEが含まれています。(有)ヤブサメファームはこの卵黄油を加工して健康食品のサプリメントとして販売されており、人気の商品です。

卵黄油は自宅でも作れます(^▽^)

「卵黄油 作り方」で検索するといくつかのサイトがでてくるので、興味を持たれた方は、是非、ご自宅で作ってみてください

細部までこだわる(有)ヤブサメファームの地鶏や卵は、直売所で購入できます!

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直接お店へ行けない方は、HPで商品紹介を見て電話注文も可能です。

(有)ヤブサメファームHP(http://yabusame-farm.com/

他にも、鹿児島市内在住の方は、下記店舗で取り扱っていらっしゃいますので、お買い物される時探してみるのもお勧めです( ´艸`)

現金問屋あけぼの

城山ストア

スーパーハルタ

山形屋ストア   等々

最後に鏑流馬さんより一言!

「食を本当に考えれば健康になれる!元気で過ごすために、本当にいい物を知って食べてもらいたい」、「高校を卒業してから現在まで50年以上も養鶏に携わっていて苦労を感じたことはない!本気で鶏と向き合い、本気で取り組めば、どんな事もできるし、面白い!」と答えてくれました。

鏑流馬さん!社員の皆さん!

取材へのご協力ありがとうございました。

端から端まで余すこと無く取材させていただき、初めて知ることも多く、鏑流馬さんの鶏に対する熱い想いを感じることができました


【番外編】

取材終わりに味付け卵の試食をいただきました( ´艸`)

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とっても美味しくて、ペロッと4個いただきました,.:+

鏑流馬さんが「もっと食べる?」と聞いてくれましたが、遠慮して、、、家に帰ってから、おかわりすれば良かった~と後悔ω・`)

鏑流馬さんは味付き卵を作る際に、ゆで卵の殻剥きを担当されています(笑)

1日5~6個は食べるそうで、家族・従業員分まで考えたら大量の殻剥きが必要ですね!