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今月の農業法人:(株)さくら農園


こんにちは。

私が、(株)さくら農園に行った時には、まだ栗が実り始めたころでした。

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だいぶ遅れた更新となってしまい、申し訳ありません...

今月は、農業への異業種参入で、観光農園に取り組んでいる(株)さくら農園を紹介いたします。DSCN2400.JPG

(株)さくら農園は、鹿児島県の観光名所でもある霧島市にあります。
霧島市は、空気が綺麗で、環境的にも非常に良い場所です。
この環境の中で、(株)さくら農園の下田 勝代表取締役は、13品種のブドウ、2種類のワインぶどう、レモン、16品種のりんご、キンカン、5品種のさくらんぼ、4品種のギンナン、その他、ざくろ、洋なし、かき、くり、ネクタリン、スモモ、キウイ、ブルーベリーなどを栽培していらっしゃいます。なお、果樹だけではなく、地鶏牧場では約300羽を飼育され、その他、しいたけの栽培、養蜂などにも取り組んでいます。
面積は95,000坪(315,000㎡)と、東京ドームの約6.7倍の広さで、様々な果樹の生産に取り組んでいらっしゃいます。

DSCN2433.JPGキウイ

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しいたけ


DSCN2453.JPG養蜂の様子

DSCN2458.JPG地鶏牧場

 

2004年、農地の取得、果樹の栽培を開始するとともに(株)さくら農園を設立されました。DSCN2403.JPG下田 勝 代表取締役

設立するにあたって、これからの農業は生産~販売まで自分の手で行わないといけないと考え、また、やるのであれば他人が取り組んでいないようなことをやりたいという想いで立ち上げました。特に、鹿児島では栽培できないような果樹をやってみたい。という思いが強かった様です。

まず、荒廃した土地を圃場に復元し、20haの地にハウスを作り、種なしキンカンやザクロ、ブドウ、リンゴ、さくらんぼ、レモンなどに挑戦されました。
実付きが良い果樹だけではなく、現在も研究を重ねていらっしゃいます。
全ての果樹が、実を付けるようになるまでには、時間がかかりそうですが、楽しみにしております。

DSCN2422.JPGリンゴ

DSCN2437.JPGレモン

 

逆に、思いがけない成果がでた果樹がブドウでした。DSCN2410.JPG

藤稔やマスカットオブアレキサンドリアなど、鹿児島ではあまり作られていない品種です。

 

2007年には、300坪(面積1000㎡)のぶどうドームハウスをつくられました。6品種のぶどうを13本植栽し、天井はすくすくと育ったまさにぶどうの空です。
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ぶどうドームハウスの中、外は上から2枚目の写真です!

ぶどうドームハウスには(株)さくら農園では、お客様(特に子供たち)に自由に羽を伸ばしながら勉強できるようにという想いが込められています。
それは、取り組んでいらっしゃることを見ればよく分かります。
・親子の触れ合いもできるぶどう狩り体験
・世界一小さい「ミニチュアホース」を3頭飼育
・老人の方も利用できる多目的トイレやバリアフリー設備

DSCN2396.JPGぶどう狩りでは、おいしいぶどうの見分け方を教えていただけます。

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ミニチュアホースの小ささは実際にご覧ください!


病院や老人ホーム関係、学校やスポーツ少年団関係など、ぶどうドームハウス内でのバーべキューを楽しむことができます。
バーベキューは、(株)さくら農園で飼育された地鶏をいただきます。
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バーベキューランチ

ぶどうドームハウスは癒しの空間で、女性グループのランチにも最適です。
当日は、平日でしたが、様々なお客様がおり、皆さん、ぶどうドームハウスの空間に癒されていらっしゃいました。

デザートには、砂糖不使用のぶどうジュースやりんごジュース、季節の果物を使ったジェラートなどいかがでしょうか。

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こちらのジェラート、ジュースは(株)さくら農園が製造されているものです。平成22年にぶどうドームハウスに併設して作った厨房&農産物加工場で作られています。

さらに、ワインぶどうを使って、下田社長自ら大好きなワインを作りたい様で「客層や年齢層に分けて販売していきたい」とおっしゃいます。

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ワインぶどう

(株)さくら農園には約20名(アルバイト含む)の従業員がいらっしゃり、下田社長は、「農家でもあるが、我々は観光業としてプロになってほしい。ホテルマンを目指して頑張ろう」と従業員の教育に力を入れていらっしゃいます。
会社内のコミュニケーションもしっかりと取れており、農業の夢や、今後、~できたらおもしろいよねといったような想いを各従業員が持っていらっしゃいます。

また、地元の人たちに収穫作業を依頼するなど、地域の雇用についても力をいれていらっしゃいます。
(従業員の方々 一部紹介)
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今後は、グリーンツーリズムにもっと力を入れていきたいと考えていらっしゃいます。
また、「地域一体となり、霧島市全体の観光と農業を盛り上げていきたい」と下田社長は、観光客を引きつけられるよう、様々なことを考えていらっしゃいます。

霧島市は、鹿児島市内から約1時間、鹿児島空港や九州自動車溝部インターから約20分と交通アクセスにも恵まれています。
空港の行き・帰り道や、鹿児島県内への観光の際など、是非お立ち寄りください!

HPはこちらをご覧ください。

H24.1.14 かごしま就農・就業相談会

1月14日(土)は、鹿児島市の県民交流センターで「かごしま就農・就業相談会」が開催されました。

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県や市町村やハローワークの他、12社の農業法人の参加がありました。(なんと、全て鹿児島県農業法人協会の会員さんでした!)

参加された農業法人は、(有)かごしま有機生産組合、(有)香花園、(有)ファームランド豊、(有)農業生産法人のざき、(農)根占生産組合、(株)さかうえ、(有)サンフィールズ、(株)日野洋蘭園、(農)ひまわり農苑、(株)オキス、(有)第一佐多果樹園、(株)あおぞら元気農場です。

~出展社の一部紹介~

DSCN2640.JPG(株)さかうえ

 

DSCN2646.JPG農業生産法人(有)のざき

DSCN2654.JPG(有)かごしま有機生産組合

 

DSCN2664.JPG(有)ファームランド豊

 

DSCN2651.JPG(有)サンフィールズ

 

昨年よりも来場者は多く、今回は、学生や20代~30代の若い方などの来場も多かった様です。

今回、初めて参加された(有)第一佐多果樹園は、マンゴーの生産をハウス2haでされており、地元のスーパーマーケットや県外のデパート、航空会社など、大口販路を確保されていらっしゃいます。
今回、若い方から年配の方まで就農に対する相談があった様です。
(有)第一佐多果樹園では、「自分でやるんだ!」という気持ちを持っている方を求めており、将来的に自分で経営ができる様になってもらいたいということでした。参加されていた永栄さんは、「今回のイベントを通じて、いい人材を見つけたかも。現地を見てもらって具体的な話を進めていきたい。」と話されていらっしゃいました。

DSCN2638.JPG(有)第一佐多果樹園ブース

 

このようなイベントには何度か参加されている(有)香花園は、指宿市と志布志市と県内離島の種子島、奄美、屋久島、沖縄県で野菜、果樹、花卉などを生産されていらっしゃいます。親会社である岩崎産業(株)の遊休地を活用した農業を展開しており、販路先は岩崎グループ内という"循環型"農業が成り立っています。

当日は、県外からの転職やUターンで、就農したいという相談があった様です。(有)香花園では、生産技術はもちろん、マネジメントもできる方を求めていらっしゃいます。参加された有川雅郎 代表取締役は「昨年の就農・就業相談会ではいい人材を見つけられなかったから、今回は見つけたい!」とおっしゃっていました。

DSCN2666.JPG(有)香花園ブース


今年に入って、1月は離島を除く県内全域の「就農相談会」に参加しました。

「農業をしたいが、何からすればいいのかわからない」「現職の人間関係に疲れて、転職も兼ねて就農したい」「使っていない土地を活用したい」などの相談がありました。
24年度も、農大生向け、一般者向けの就農相談を行っていきます。会員の皆さんも、是非参加して「農業をやりたい!」と思っている人材をみつけ、鹿児島県の農業活性化に貢献しましょう!!


(追伸)いい人材を見つけ、採用した際には「農の雇用事業」を活用しましょう!

 

 

九州・沖縄地区農業法人シンポジウムin 鹿児島


昨年11月1日と2日、九州・沖縄地区のシンポジウムを鹿児島県が当番になり、指宿市で開催しました。今回は坂口が報告します。報告が年を越してしまい、大変申し訳ありません。

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例年、開催されているシンポジウム、今回のテーマは「拡がるマーケット、つかめ大きなビジネスチャンス」。TPP交渉の行方など、近年農業関係者は不安を募らせています。しかし我々農業法人(法人にしていない方も)は、作る努力と同じように売る努力を絶えず行い、お客様に九州・沖縄の農畜産物・加工品の良さをしっかり理解していただくことが、これまでもそしてこれからも大事であると考えました。

その後、不幸にも大震災が発生。農業分野にも多大な影響が出ましたが、「こういう時こそ、九州・沖縄の農業法人が積極的に事業展開し、日本全体を元気にしよう」との思いも込められました。(11月26~27日に開催した「農業法人ファーマーズマーケット」も同様の趣旨でした)

具体的な研修メニューは、昨年1月から本県理事会や事務局連絡会、九州・沖縄地区の会長会議で検討してきました。当日は九州・沖縄各県の農業法人や関係者など約240人が参加しました。

 

   [11月1日(初日)]指宿市民会館

【基調講演】「農業法人の皆さん、一緒にマーケットを拡げよう」
講師:重光産業(株)(味千ラーメン) 代表取締役  重光 克昭 氏

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「ビジネスチャンスをつかもう」というテーマにあった基調講演の講師を検討した時、真っ先に挙がったのが、「味千ラーメン」の重光社長でした。

1968年(昭和43年)、熊本県でわずか7坪8席の店舗で創業した味千ラーメンですが、今や日本国内で100店舗、海外でアジア・アメリカ・オーストラリアを中心に708店舗で展開しています。(本年1月4日現在)
海外展開は1994年(平成6年)に台湾からでしたが、「現地のオーナーに、品質や食材のこだわりをうまく伝えきれず」失敗されたとのこと。その後、日本のオリジナルの味を理解してくれる、信頼できる現地パートナーとめぐり合い、香港など各地で成功を重ねてこられました。

さらなる食の文化交流を進めたいと語る重光社長。「海外展開には、例えばタイなら"トムヤムクンラーメン"など、現地の食習慣や気候風土にあったメニューも必要。現地のパートナーとしっかり連携して、みなさんもチャレンジしてほしい」と、同じ食に携わる仲間として、エールを送っていただきました。


【分科会】
①「国内販路拡大セミナー」

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4分野の企業関係者から「食の消費動向と経営者に求めること」をテーマに説明していただきました。

1)スーパーマーケット:(株)イズミ九州本部(佐賀県)食品部九州担当バイヤー 安武清一 氏
中国・四国・九州地区を中心に「ゆめタウン」の名称で展開しています。近年、鹿児島アグリ&フード金融協議会が開催する商談会に積極的に参加しています。大震災以降、西日本特に九州の農畜産物への引き合いが確実に増加していることが報告されました。

2)デパート:(株)山形屋(鹿児島県)食品仕入部長 日高博昭 氏
鹿児島の老舗デパートの山形屋は、全国各地で開催される「北海道物産展」で日本一の売上を誇っています。仕入れの判断基準は話題性や希少性に加え、「わざわざ買いに来ていただける商品か」が重要になるとのことです。
また日高部長は「こだわりをお客様に伝えるのは難しい。経営者のみなさんは、しっかり伝えていただきたい」と、話されていました。

3)ホテルチェーン:阪急阪神第一ホテルグループ(大阪府)経営統括本部総務人事部長 太田光彦 氏
全国で「阪急ホテル」「ホテル阪神」「第一ホテル」などのホテルを展開しています。九州新幹線全線開業をチャンスととらえており、昨年10月の「レム鹿児島」をオープンにあわせ、同社の各ホテルで鹿児島の食材を活用した「鹿児島フェア」を開催したことが紹介されました。

4)食品卸:伊藤忠商事(株)九州支社(福岡県)食料部長 竹田弘 氏
九州の食材にこだわった新ブランド「九州100」(仮称)の立ち上げについて説明されました。「九州は魅力的な食材がたくさんあるのに、統一ブランドがないため、国内外の消費者にアピールできていない。このブランドが九州産食品の認知度アップと市場拡大のお役にたてれば」と話されていました。

皆さん個別相談にも応じていただきました。特に山形屋の相談ブースには10名もの相談がありました。
(相談風景の写真がないのが誠に残念!)

 

②農畜産物・加工品輸出促進セミナー

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1)農畜産物・加工品輸出の基礎知識 ジェトロ鹿児島情報センター 所長 糸長真知 氏
糸長所長には、昨年当会が開催した「食と農を語る交流会」でもご説明いただきました。
「相手国のニーズの把握や、流通のしくみ、商談のテクニックなど具体的に習得すべきことは多い。時間もかかることなので、ジェトロの事業を大いに活用していただき、じっくり取り組んでほしい」とのアドバイスをいただきました。

2)実践事例報告
○野菜:青紫蘇農場(株) 代表取締役 吉川幸人 氏(熊本県)
吉川社長は、2004年(平成16年)に設立された、くまもと県農林水産物等輸出促進研究会の代表です。同県の関係者が一丸となって、中国や米国などへの輸出に取り組んだことが紹介されました。
「相手との関係を深めるには、情報交換と情報共有はくりかえし行うこと」と話されました。

○ゴーヤ茶:(有)水耕八重岳 代表取締役 渡久地政行 氏(沖縄県)
1996年(平成8年)から台湾への輸出にチャレンジした渡久地社長。しかし、当時は「無糖飲料」の市場はほとんどなく断念。その後、台湾にも健康ブームがおきたことがきっかけに、現地企業との提携が進み、2007年(平成19年)に契約、翌年から輸出が実現しました。現在は、中国・香港・ベトナムでも展開。各国で製法の特許を取得しています。

○養豚:(農)南州農場 営業本部企画部 相良浩彰 氏(鹿児島県)
2005年(平成17年)から香港への輸出を開始。高級スーパーには黒豚ウインナーやベーコン、とんかつ屋には黒豚のロースとヒレ、高級ホテルには「南州銘柄豚"ナチュラルポーク"」を出荷しています。「相手国のニーズを知れば、販売ターゲットが明確になる。そのためには自社製品の強みをアピールして、競合製品との差別化を図ること。それから現地での営業力の強化も必要」と話されています。

3)意見交換
大震災に伴う原発事故の影響で、外国には日本産食品に対するマイナスイメージがまだまだあります。しかし南州農場では鹿児島県人会などの支援を得て、プロモーション活動を行うなど、各社が懸命にイメージ回復に努めていることが紹介されました。

 

②農業最新技術習得セミナー

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1)「土地利用型作物の機械化最前線」
鹿児島県農業開発総合センター大隅支場 農機研究室長 大村幸次氏
作業ごとに活用されている農業機械の説明や、さつまいも茎葉収穫機(家畜への飼料化)など現在研究が進められている機械の紹介がありました。
作業の省力化や規模拡大、生産性向上に寄与してきた機械化。例えばさつまいもの10アールあたりの作業時間は、20年前と比べなんと約3分の1(77時間から26時間)に短縮しています。

大村さんは、国の施策に法人化推進が初めて位置づけられた頃、県農政部の関係部署にいらっしゃいました。事前に打ち合わせをした際、「当時は農業法人の皆さんは少数派だった。現場で皆さんの活躍を見るにつけ隔世の感がある」と当時を振り返っていらっしゃいました。

2)農業の産業化と農業クラウド
富士通(株)パブリックリレーションズ本部 政策企画部 深谷朋昭 氏
農業分野のIT活用、特にほ場ごとの農作業管理システムについて、宮崎県の(有)新福青果での実践事例をもとに説明された他、牛の歩数計による高い受精率での繁殖が可能になった事例の紹介がありました。

深谷さんも自ら農作業を体験して、生産者の経験や勘だけでは、どうしても無駄やリスクが生じ、企業的経営は実現できないと実感されたそうです。「"勘ピュータからコンピュータ"への切り替えが大事。生産・経営・顧客の各情報を"見える化"してほしい」と訴えておられました。

3)農業電化に関する研究の取組みと太陽光発電の農業分野への応用
九州電力(株) 技術本部総合研究所生物資源研究センター植物生産グループ 副主幹研究員 中原光久 氏
最近の施設園芸や植物工場の動向の紹介と、エネルギーの効率利用のためのヒートポンプや太陽
電池(パネル)の利用状況について説明されました。

特に太陽電池については、例えば作目の種類や栽培方法などによって設置場所に違いがでる(ハウスの天井・側面・併設等)ことなど、初めて聴くことが多かったようです。
「現場で活用しているところを見たい」との感想が多く寄せられたので、当会でも現地研修の機会に訪れてみようと考えています。

 

③第6次産業化・農商工連携セミナー
この分科会では写真が撮れませんでした。大変失礼しました。

1)農商工連携推進の支援施策について
九州経済産業局  産業部  中小企業経営支援室長 城 哲士 氏

2)6次産業化の支援施策について
九州農政局  経営・事業支援部 事業戦略課長 斉藤 亙 氏

お二方から法律に基づく支援策を説明していただきましたが、「そもそも6次産業化と農商工連携の違いは?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。農林水産省のホームページではこのように書かれています。「農山漁村の6次産業化とは」 「農商工連携とは」

ひとくちで述べるのは難しいですが、最終目的(新しい商品やサービス、販路開拓の実現)は同じでも、6次産業化が農業者の主体的な取り組み、農商工連携は地域の農業者と商工業者が共同した取り組みであることに違いがあるようです。

3)農商工連携の取組事例 (有)ヨコオ牧場 代表取締役 横尾文三 氏(佐賀県)
生産コスト高と乳価下落の影響で、酪農家は小規模層を中心に年々減少しています。一方で消費者から高品質で安全な乳製品を求める声は高まっています。
早くから牛乳やチーズ・ヨーグルトなどの加工に取り組まれているヨコオ牧場。福岡県の業者と連携して「こだわり牛乳」を原料にしたフレッシュキャラメルや、「こだわり牛乳」製造で出る脱脂乳を活用した「手造りチーズ」の開発・販売の取り組みが紹介されました。

4)6次産業化の取組事例 (有)フロンティアアグリカルチャーながさき 総務部長 渋谷 進 氏(長崎県)
2005年(平成17年)に建設業から新規参入。ブルーベリーやオリーブ苗を生産・販売する他、地域の農海産物「よかばい相浦」を運営しています。
ブルーベリーの加工食品はジャムやソース、リキュール、焼酎漬けなどです。「お客様にはブルーベリーは健康食品として認知されているが、商品開発は難しいし、商品化しても長続きしない場合が多い。しかし今後も特徴ある商品開発に努めたい」と話されました。

5)意見交換
意見交換では、農商工連携を進めるに当たり、関連事業者との取引上の課題(双方が納得する価格設定が困難)が提起されました。本県の協会でも、これまで5回の県工業倶楽部食産業部会との交流会を行っていますが、具体的なビジネスに結びついていないのが現状です。お互いのことをしっかり理解した上で、各地で連携が進むことを期待しています。

 

【情報交換会】(指宿白水館)

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松岡義博 (社)日本農業法人協会会長のあいさつと、坂野雅敏 (株)日本政策金融公庫専務取締役による乾杯で、情報交換会がスタート。

情報交換会にあたり、鹿児島県会員の食材(19法人26品目)を指宿白水館に提供し、眞邉勇人料理長に調理していただきました。女将の下竹原成美様には、「素晴らしい食材をいただき感謝しています。皆さんで鹿児島の農業を盛り上げてください」とエールをいただきました。

食材提供については、何度か白水館と打合せを行いました。眞邉料理長は、「旅行シーズンで多忙な時期だから、難しいな」とおっしゃっていました。しかし我々の「九州・沖縄の皆様に鹿児島の料理でおもてしししたい」と思いを伝え、食材の良さを最大限生かした料理を作っていただき感謝しています。会員の皆様も、ほとんど生産原価の値段で提供いただき、ありがとうございます。

また、会員の農畜産物・加工品プレゼントの抽選会(26法人38品、200名分)もあり、参加者の皆様に喜んでいただきました。会員には無理を言って、無料でご提供いただき、感謝しております。(両方とも写真が残っていないのが残念。

メニュー表(menu.doc) プレゼント一覧表(present.xls)でご容赦ください..)

 

 

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アトラクションは、九州観光アイドル「サザンクロス」のステージでした。普段とは違い「おじさん」ばかりの前で緊張していたようですが、歌やトークで盛り上げてくれました。
彼女達は、11月26~27日の「農業法人ファーマーズマーケット2011」にも出演しています。サザンクロスのみなさん、これからも頑張ってください!

 

[11月2日(2日目)]
【現地視察】
当初は鹿児島市での開催を予定していたこのシンポジウム。今回指宿開催になったのは、「現地研修を充実するには、指宿開催が良いのでは」と、役員のアドバイスがあったからでした。同時期に指宿市農業委員会会長からの要請書もいただいています。
(Aコース:南薩地区)
(有)ファームランド豊

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指宿市山川で、さつまいもやソラマメ、スナップエンドウ、オクラ、ジャガイモ(春・秋)、カボチャ(春・秋)畑作12.3haを経営しています。
同社の松下豊和代表取締役、松下寛和取締役から、徹底した環境保全や品質管理、ほ場管理の取り組み、また新規就農希望者を積極的に雇用し、独立への支援を行っていることが紹介されました。

②(有)ビオファーム

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南九州市川辺の農場で、ヨーロッパなど海外輸出用の茶7.9haを経営しています。品種は緑茶が「やぶきた・ゆたかみどり」など、希少価値のある紅茶が「べにふうき・はつもみじ」です。((株)下堂園関連会社)松崎俊一取締役から、EU基準のオーガニック認証など輸出までの取り組みや、製造工程などが紹介されました。

 

(Bコース:大隅地区)山川・根占フェリーで大隅半島へ!
①山川水産加工業協同組合

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指宿市山川にある加工場で、野村重明参事にご案内いただき、鰹節製造工程の説明と施設見学が行われました。農業と漁業で分野は異なりますが、加工にかかる手間ひまや衛生管理など、参加者には参考になることが多かったようです。特に、中国からの外国人技能実習生の働きには感心しておられました。

 

②(農)ねじめ農園(小ネギ・さつまいも)・(株)シーアグジャパン(ハマグリ養殖)

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代表の肥後隆志さんは、もともと南大隅町根占でガソリンスタンドやホテルを経営していますが、「ど田舎の振興には1次産業しかない」と、1990年(平成2年)にねじめ農園、1997年(平成9年)にシーアグジャパンを設立。全国に積極的に販売し、地域雇用の確保に貢献しています。
参加者は、特にシーアグジャパンの海洋性植物プランクトンを自社で培養し海水プールで養殖する取り組みに関心を持って見学。またハマグリの試食に舌鼓を打っていました。

花の木農場((農)根占生産組合)

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南大隅町根占で、豚・茶・花・大豆・野菜などの他、ハム・ソーセージやパン、ジェラートなどの加工品を作っている法人です。社会福祉法人白鳩会と連携し障害のある方と力を合わせて、「安心・安全でおいしいものづくり」に取り組んでいます。鹿児島市にアンテナショップあり、お客様にアピールしています。横峯浩文さんに説明していただきました。昼食もおいしくいただきました。

 

参加者からは、「テーマが前向きで面白かった。販路拡大に頑張りたい」「現地視察は見ごたえがあった」などの感想をいただきました。ただ、運営面では多くの不手際があり、各方面にご迷惑をかけてしまいました。事務局連絡会のサポートと地元関係者の皆様のご協力で、なんとか終了できました。本当にありがとうございました。

来年度は沖縄県で開催されます。みなさん、奮って参加しましょう!

 

新年のご挨拶

 

明けましておめでとうございます。

2012年も、よろしくお願いいたします。

今年のお正月は、鹿児島県は、風もそれほど強くなく穏やかな天候で迎えることができました。
そんな中、新年早々、東北・関東エリアでは地震があり、被災地の方は特に怖い想いをしたことかと思います。
日本中が、少しずつ元気になりますように・・・

 

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今年は辰年と言うこともあり、皆さまドラゴンのように駆け巡る年になるかもしれませんが、
本年も良き年になりますよう、お祈り申し上げます。

寒い日が、まだまだ続きますが、身体にお気を付けてお過ごしください。

農業法人ファーマーズマーケット2011

11月26日(土)・27日(日)に鹿児島市のウォーターフロントパーク(ドルフィンポート前広場)で開催された農業法人ファーマーズマーケット2011。
本年度、初めて鹿児島県農業法人協会主催で取り組んだイベントでした。
両日とも天気は良好で、来場者は約18000人(1日目約8000人、約2日目10000人)と大変賑わい、皆様より大変好評いただきました。

オープニングセレモニーでは、鹿児島県農業法人ファーマーズマーケット 井手口正昭運営委員長からの出店社注意事項と主催者によるテープカットを行いました。

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開会式の様子

IMG_0287.JPGテープカットの様子
左より、井手口正昭運営委員長、肥後隆志副会長、清水克己会長、

古川拡副会長、(社)日本農業法人協会 紺野和成専務理事


テープカット終了後、10時よりお客様の入場でした。
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開催までの約半年間、何回も話し合いを重ね、完成したイベントは、実行委員の方々の様々な想いが詰まっていました。
出店している農業法人がどの地域でどのような作物を生産し、どのようなこだわりをもって作っているのかを表す「農業法人パネル」(写真1)や、自社商品をアピールするのが苦手と言われている農業法人ですが、少しでもお客様にPRができるよう工夫された「MC×農業法人PR」(写真2)など。

 

P1000381.JPG(写真1)農業法人パネル

(写真2)MC×農業法人PR
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「MC×農業法人PR」では、MCの方が出店者全てのブースを回り、生産に対する想いや、商品のこだわり、本日限定のおすすめ商品などを聞き出してくれました。
出店者の皆さん、緊張していらっしゃいましたが、販売するだけではなく生産の想いを伝えられる時間を精一杯使い、お話されていました。

その他にも、実行委員の方々には農業体験コーナーや、鹿児島県農業法人協会会員の食材をつかったお弁当など、農業の特色を活かしたイベントを発案していただきましたが、時間や経費の関係上、進められなかったことが心残りでもあります。

 

ステージイベントは、両日とも充実したイベントでした。
すみれ保育園児によるかわいらしい歌とダンスの披露で、会場の出店社もお客さまもスタッフも自然と笑顔になりました。

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まず、練習に励んでくださった保育園児の皆さん、ありがとうございました。
青木園長先生、鶴田先生を始め、すみれ保育園の皆さん、運動会や文化祭などお忙しい中、私たちのお願いを受けてくださり、ありがとうございました。
出店社もスタッフも、かわいい保育園児の皆さんに釘付けでした。

 

鹿児島純心女子高等学校書道部による書道パフォーマンスは、多くのお客様が見守るぴんと張り詰めた空気の中で、力強く「農業元気」と書き、元気をもらいました。

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実は顧問の上野先生は、私の恩師になります。基本的にパフォーマンスは好まない、「書」とは静かな空間で行うものだという考えの方です。しかし、純心高校書道部の皆さんの「学校外で書道パフォーマンスをやってみたい!」という熱い思いが、上野先生の気持ちを変えることができました。
新たな挑戦に向けて、短期間での練習は大変だったと思います。ありがとうございました。当日のステージは、とても感動しました。感極って、涙が出そうになりましたと言っても、過言ではありません。
今後のご活躍、楽しみにしております。

 

スチールパン演奏では、やわらかく素敵な音色の演奏に、癒されている方も多かったです。お客様は、普段目にすることのない楽器に触れることもできました。

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スチールパン演奏は、ドラム缶から作られた音階のある打楽器で、独特の倍音の響きを持った音色が特徴です。今回、Rant & Rave Steel Orchestra の皆さまにお願いしました。
R&Rの皆さま、1時間による演奏ありがとうございました。

 

 

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鹿児島のPRアイドル「サザンクロス」は、元気いっぱいの歌とダンスで、会場を盛り上げてくれました。「サザンクロス」の皆さんには、MC×農業法人PRにも参加していただきました。実際、「サザンクロス」の皆さんには、農業について考えるきっかけが出来て、楽しいイベントだったようです。九州・沖縄地区シンポジウムの出演と併せて、ありがとうございました。

鹿児島県を代表して、今後とも鹿児島を盛り上げるため頑張ってください。

 

その他、「バッチリ詰めましょう!」や金魚すくいにちなんだ「ミニトマトすくい」など、充実したイベントを行うことができました。

P1000473編集.JPG子供たちに大人気のふわふわ

P1000438.JPGミニトマトすくいは意外に難しい・・・

IMG_0304編集.JPGバッチリ詰めましょう!の様子


そして、今回のメインイベントである農業法人の直接販売では、県内の農業法人や農水産加工業の方々の生産、加工された商品の販売が50ブース設けられました。
当協会の出店社を始め、関連団体の出店社の皆さま、ありがとうございました。
農業法人の商品だけではなく、水産加工品やお菓子なども加わり、鹿児島県のおいしい食材でにぎわいました。

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会場の様子

 

さらに、県外からは、(社)宮崎県農業法人経営者協会から(株)新福青果と(株)福冨農産にご出店いただきました。

会場内には、県内の旬の野菜や果物、農産物・水産物の加工品、お茶、黒豚、黒牛など安心・安全で、おいしい、そして安い、商品がならびました。来場者からは「生産者の顔が見えることがとても安心できる。」「前回、違うイベントで食べておいしかったから、また来たの。」「野菜もとても新鮮で、安くて嬉しい。」という嬉しい声があがりました。

~出店社の一部紹介~

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その中でも、東京都よりいらっしゃったお客様より、「安心・安全な日本の食を支えていただくために九州、特に南に最も位置する鹿児島の農家の方々には本当に頑張って欲しいです。信頼性の高い九州の農産品をこれからも買い続けることで消費者として応援していきます。とても良い催しでした。2日間とも来てたくさん色々な物を購入させていただきました。来年も是非やってください!!!」とお手紙まで頂きました。

また、出店社の中からは「鹿児島県農業法人協会に入ってよかった~。こんな機会をいただいて、いい勉強になったよ。今後の経営発展にむけて頑張る。」「1つの目標に向かって、従業員で取り組んで更に絆が強くなった。」と、イベントの成功を匂わせるようなお声も頂きました。一方、当協会主催の初めてのイベントということで、今後に向けて出店社から改善しなければいけない貴重なご意見も頂き、今後、気をつけていきたいと思っております。
実際に販売をすると、レイアウト図や注意点などからは予想できないことがおきます。(事故やけが、盗難など何事もなかったことが、なによりですが・・・)

出店社の皆さまは、普段、生産を主にやっている中では、気がつかないお客様のニーズや他の出店社の商品価格など、勉強になったイベントだったようです。

最初の目的であった「生産者とお客様の顔が見える関係を築く」直接販売では、「鹿児島の農業を生産者自らお客様に伝え、お客様の感じていることを生産者が知る」という関係がきちんと築きあげられた1つのイベントとなったのではないかと思います。

今回、イベント開催につきましては、共催の(社)日本農業法人協会をはじめ、多くの関係機関・団体、企業の皆さまからの多大なるご後援、ご協賛をいただきました。ありがとうございました。無事、開催することができましたこと、御礼申し上げます。
地域農業の大切さを伝え、農業の発展を得られるよう、鹿児島県農業法人協会は今後とも頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

 イベント前日の準備、当日の運営と、実行委員及び当協会事務局連絡会構成団体・機関のスタッフの皆さまのおかげで、無事終了することができました。ありがとうございました。特に、当日の運営においては、鹿児島県農業法人協会の特色の1つである「事務局連絡会がしっかり連携できている」ということが再確認できました。

本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でしたー!!

2011年も大変お世話になりました。

いつもお世話になっております。

本日、事務局は御用納めで、明日から3日までお休みをいただきます。

本年も、会員及び事務局連絡会構成機関・団体の皆さまを始め、関係機関・団体の方々に支えられ、有意義な活動に取り組めました。
現在、鹿児島県農業法人協会正会員は103社、賛助会員は35社と少しずつ増えております。
本年は、指宿市で開催した九州・沖縄地区農業法人シンポジウムin鹿児島や鹿児島市で開催した農業法人ファーマーズマーケット2011など、例年に比べ、鹿児島県農業法人協会は活発的でした。

ファーマーズマーケットでは、会員や関係機関・団体、その他、地域企業主の皆さまに多大なるご協賛をいただきました。
おかげ様で無事開催することが出来ました。ありがとうございました。

年を明けると、種子島で開催する3県(宮崎県・沖縄県・鹿児島県)合同農業法人トップセミナーや農業法人について語る会などに取り組んでまいります!経営者の皆さま、お忙しいかとは思いますが是非ご参加ください!!

2012年も、皆様にとって素敵な1年となりますよう、お祈り申し上げます。
それでは、皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。

今月の農業法人: (農)南州農場 本田信一 代表理事

前回の今月の法人紹介から、更新が遅れてしまい申し訳ありません。

今回は、前回号で紹介した(農)南州農場 第2号として、本田信一理事長を紹介いたします。

 

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(農)南州農場 本田信一 代表理事

先月号でも掲載しましたが、本田様は、平成9年2月18日に鹿児島県農業法人協会を立ち上げ、当協会初代会長として平成18年度まで9年間務めてくださいました。

当協会を立ち上げた時から現在も「農業法人で鹿児島の農業関係の売上高1割を目指そう!」という思いは変わっておりません。
立ち上げた当時、会員数を増やし、当協会の規模拡大に図ろうという思いでいっぱいだった様です。(それは、もちろん現在も受け継がれております。)

 

本田様は、富山県農家の次男として誕生。
海外航路の航海士を約7年間務め、その後、縁あって、昭和50年鹿児島県に家族5人で来鹿されました。

鹿児島県に来た頃は、地元の方々の方言を使った会話を聞きとるのに一生懸命だったそうです。また、「家族も見知らぬ土地での生活は不安だったようだ。苦労をかけた。」と当時を振り返られます。しかし、過疎化が進む地域に転入し、集落の会合で慣れない焼酎に悪戦苦闘しながらも、必死に地元にとけ込もうとする本田様の姿勢を、地域の方々や行政は好意的に受入れ、皆さんのたくさんの協力・支援をいただきました。
それに応えるのが自分の責任だと思い、南州農場を設立し、頑張っていらっしゃいます。

(農)南州農場は、農家4名と一緒になって設立されました。

農事組合法人にした理由は3つあり、1.制度資金を借りやすいこと2.税法上、優遇されていること 3.農業をやっていることをきちんとアピールしたかったからです。「ただ、株式会社と比べ、意思決定が迅速にいかない時もある、これから法人にされる方は、関係者の助言も得ながらしっかり検討して決めて欲しい。」と、本田様は話されます。

 

本田様が、来られた頃の佐多町は驚く程何もありませんでした。

道路作り、電気、水道など生活するにあたって必要不可決なものを、ご自分で築きました。また、当時は集落に電話をひかれてなく、約3キロ離れた公衆電話まで行かないと、資材を発注出来ない状況だったので、今のNTTに出向き、「電話を引いてください。」とお願いしました。制度が厳しい中でしたが、当時の課長さんに柔軟に対応していただき、無事、電話も繋がることができました。
様々な困難を乗り越え、本田様は「細かい苦労話も、今振り返れば楽しい思い出となっているよ。」とおっしゃいます。

 

「養豚をやろう」と決め、大規模経営を目標として鹿児島にきたものの、知識は皆無だったため、農協の営農指導員や県の農業改良普及所へ相談にいき一生懸命、経営計画書を作成されました。

最初にたてた計画書では、「養豚はこんなに儲かるんだ!」とおもしろい位利益が出る計算になりました。しかし、当時、世の中の養豚農家では、儲かっている人が3分の1、まあまあな人が3分の1、大変な借金を背負っている人が3分の1という状況だった様です。売上げやコスト計算をシビアに見積もって1年かけて作り上げた計画書をもとに、順調に経営を伸ばしてこられました。

その1つとして、利益は設備投資にかけ、豚舎を増やし、その結果が現在の農場の広さ、豚の頭数に結び付いています。
1982年、豚肉の需要ダブつきに悩み、付加価値をつけて販売する必要性を痛感し豚肉加工場を開始。
当時、「加工などは、大体農協さんがやることで、一農家がやるべき仕事ではない」と、何度も何度も断られました。しかし、本田様は加工部門も畜産農家の1つの発展した姿だと思っていたので、農林漁業金融公庫(現在の日本政策金融公庫)の支援も受け、やっと実現できました。

事業開始後、既に大手メーカーが強く、激戦状況でした。そこで、大手メーカーが心がけていなかった「手作り・無添加」をセールスポイントに、ハム・ソーセージなど独自の製法で取り組まれました。なお、販路も自力で開拓し、生協や地元精肉店などと取引を開始。現在は県内外の直売店、ネット販売など拡大されています。

現在の南州農場は、養豚事業、養牛(肉用牛)事業、食肉カット、食品製造加工、堆肥製造といった5つの部門で運営されています。

本田理事長は、「これまで生産、食肉処理、加工、販売と一貫体制を追求してきた理由は、相場や中間マージンに左右されない経営を目指したから。また、消費者に受け入れられるために、安全性の重視はもとより、生産コストだけではなく、流通・販売を含めた総合的なコストの低減を図り、付加価値を高めていくことを実現したかったから。」と話されます。

当初、雇用にも苦労された様ですが、経営が軌道に乗ると給与水準も高くなり、社会保険制等を整備すると人も自然に集まるようになり、現在は旧佐多町の住民の多くが勤務され、毎日責任を持って豚の生産に関わっています。なお、有能な人材は責任者にして経営面まで任せていらっしゃいます。

南州農場は、今後も努力し続け、規模拡大に取り組んでいくとともに、工業的な手法、発想を重視する一方、生命に対する慈しみの心を忘れず、レベルの高い生産技術を目指していきます。

今回、本田様との対談を行うにあたり、肥後副会長にも同席していただき、最近の当協会の様子や目標、会員さんの現状をお話しすると、「最近、会合にはなかなか参加できていないが、とても有意義な活動を送っている様だし、たくさんの方がご活躍されていて良かった~」と安心していらっしゃいました。

 

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肥後副会長にも同席していただいた対談の様子

 

『「農業関係でこんな組織があって、こんなことができるよ!」と、もっと協会のことをPRしてほしい。また、早く、広く県民の方々の認知を受けるよう、鹿児島県農業法人協会はもっと盛り上がっていってほしい。』と初代会長からのメッセージでした。

その一環として、11月26・27日に開催する農業法人ファーマーズマーケット2011については、「是非成功して頂きたい!」と応援をいただきました。
農業法人ファーマーズマーケット2011は、当協会主催として初めて行うイベントで、お客様と生産者の顔が見える販売を行い、鹿児島の農業の大切さ、楽しさ、元気さをアピールします。
たくさんの方に来場していただき、おいしい、安心・安全な農畜産物が鹿児島にはたくさんあることを伝えたいです!!
11月26日(土)と27日(日)は、ウォーターフロントパーク(ドルフィンポート前広場)へ!!

話が脱線いたしましたが・・・
本田様については、従業員の皆さまも会員さんも事務局も認める偉大かつ、紳士的な方。外見だけでなく考え方もかっこいいなど、様々な方から伺っていました。特に、坂口係長は「あの方は、鹿児島の農業法人経営者の鏡、特に、厳粛な気持ちで取材するように。」と言われ、緊張して取材に臨みました。実際にお会いした本田様は、私のつたない質問にも、やさしく丁寧に答えてくださるとてもお話し上手で、ユニークで笑顔が素敵な方でした。
~貴重なお時間を作っていただき、ありがとうございました~

最近の若者へのメッセージは、
「今後、世の中で役立つ人材となり、必要とされる一員となれるように頑張ろうと胸にとめ頑張ってもらいたい。そして、社会、家族、国に必要とされる人間になってもらいたい。日本人に生まれて良かったと気持ちを持って、まずは鹿児島県の農業を元気にしていこう!」と熱い思いを頂きました。

ローマ時代から、「若者はおかしい」といったようなことが落書きしてあったようです。
今でも、よく「最近の若者は~」と言われますが、年寄りには年寄りしか分からないものがあるように、若者には若者しかわからないことがあるのだ。」と、偏らない考え方ができる方だと思いました。しかし、「時代と同時に変わっていくが、変わらないものもある。」と"古き良きもの"のお話も伺いました。

 

本田様、南州農場の方々、ありがとうございました。

 

今月の農業法人: (農)南州農場

今月は、生産~加工~販売~輸出まで取り組んでいらっしゃる(農)南州農場の紹介をします。

(農)南州農場は、富山県出身で外国航路の機関長をされていた本田信一様が地元の養豚農家とともに1976年8月に設立し、南大隅町佐多で養豚経営をスタートされました。

 

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代表理事の本田信一 氏

 

代表理事の本田信一氏は、当協会初代会長でもあります。
今の鹿児島県農業法人協会があるのは、本田様がいらっしゃったからと言っても過言ではありません。(本田理事長については、来月号で詳しく掲載しますのでご覧下さい)

現在、(農)南州農場は、県内4ヶ所(佐多・野尻野・田代・根占)の直営農場で黒豚・白豚・黒牛の繁殖・肥育を行い、豚の食肉処理場(肝付町)、加工場(鹿屋市)まで一貫したグループネットワークを、形成しています。現在、推進されている「6次産業化」のさきがけとなった会社で、270名(南州高山ミートセンター含む)もの従業員がいらっしゃいます。

商社や生協などと連携し、顧客ニーズに対応して豚の肉質を改良し、「南州農場ブランド」として県内はもちろん、九州、関西、関東と全国的に販売しており、売上高は国内トップクラス。全国的にも知名度が高い法人です。

生産

今回、まず始めに佐多本場におじゃまさせていただきました。

南大隅町佐多は、鹿児島県大隅半島の最南端で、鹿児島市内から約3時間半のところで、晴れた日にはエメラルドブルーの大海原が広がり、豊かな自然に囲まれた場所です、

佐多農場は、広大な緑の中にあり、周辺は崖になっており、豚の病気の原因となるウィルス等の侵入を防ぐ場所に立地しています。太陽の恵みをいっぱい受ける環境の中、約45,000頭の豚がのびのびと育てられています。

 

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佐多農場の様子

 

佐多農場の広さは約30ha。なんと東京ドームの約6.4倍もの広さで、農場内の移動手段は車やトラックです。(ちなみに、野尻野農場約12ha、田代農場約21ha、根占農場約20ha)

4つの農場では、専門性を発揮できるよう生産工程により役割分担をしています。

今回、私が訪れた佐多農場は母豚3200頭の繁殖・肥育の一貫が特徴の生産農場です。
種豚部、分娩部、肉豚部、堆肥部、工事部の5部門に分かれ、部門ごとに責任者がおり、365日体制で飼育、管理されています。
生産部門である、種豚部、分娩部、肉豚部はさらに3班に分けられています。

佐多農場では100名の従業員が働いており、豚の世話をするのはもちろんのこと毎日約100頭の子豚の出産、約100頭の出荷を行い、年間約69,000頭を出荷しています。

飼育方法としては、オールイン・オールアウト方式で、豚舎ごとに同一日齢の豚を飼育・管理出来ます。また、衛生管理では、水洗いと消毒の後、石灰を塗り込み、常に清潔な豚舎になるよう、心がけています。そのため、病気感染のリスクも低く抑えられています。

 

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石灰が塗られた種豚舎の中の様子


また、南州農場では、獣医師による健康状態や病気の管理など完璧な飼育プログラムの中で飼育されています。

品種管理のために原種部門を農場にもち、元気な銘柄豚を育てるため飼料や飲み水に徹底的にこだわり、豚の立場になってストレスを抱えないよう豚舎移動を最小限にしたりと、愛情いっぱいで白豚は約200日、黒豚は約230日かけ育てられます。

生まれた子豚は、免疫抗体が十分に含まれた初乳を飲んで病気に対する抵抗力をつけ、生後3週間ほど母豚の元で育てられた後、肉豚舎に移動します。(子豚~出荷されるまでエサを7回切り替えながら大きくなります。)

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ミルクを一生懸命飲んでいます!

 

生まれたての子豚には、母豚の初乳がエネルギーの源です。

 

DSCN2163.jpgミルクを飲み疲れて寝ています。

 


肉豚舎では、ほぼ同じ日齢のグループで育てられ、ストレスの少ない環境でのびのびと育ちます。「豚にも性格があり、人間に寄ってくる豚は好奇心旺盛で、そのような豚はリーダー的存在だろう。」と獣医師の越前さんはおっしゃいます。

 

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南州農場 獣医師の越前さん

 

豚舎の中は、夏は自然の風や水で涼しくし、冬は床下に温水を流し、生活しやすい環境作りに取り組んでいます。

 

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バークシャー種

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デュロック種

 

「かごしま黒豚」として有名なバークシャー種から「南州黒豚」を生産しています。また、脂肪が薄く、肉量の多いランドレース種、繁殖能力に優れる大ヨークシャー種、脂肪が多く、霜降りの肉を作るのに最適なデュロック種の3種類の豚を掛け合わせて、「南州ナチュラルポーク」を生産しています。

南州農場のオリジナルブランドである"南州黒豚"は、飼料設計にこだわり、大麦・さつまいも・ヨモギの発酵物を与えています。脂肪の融点が上昇し、べとつかずにさっぱりとした食感で、「肉繊維がきめ細かい」「保水性が高い」「中性糖アミノ酸が多い」などの特徴があります。大切な方へのお中元やギフトも承っています。

"南州ナチュラルポーク"は、豚本来のナチュラルな旨味と臭みやクセを感じない風味とジューシーで柔らかい食感を特徴としております。飼料にはビタミンEやセレンを多く配合しているので、ビタミンE含有量は一般豚の2倍と豊富。また、肥育期からは、動物性飼料や抗菌性飼料を与えず、純植物性飼料(マイロ・小麦・大豆油粕・なたね油粕・ふすま)だけで育て、臭いの元になるリノール酸を多く含むトウモロコシは与えていません。
脂肪酸組成やビタミンE含有量、試食比較テストなどのデータもしっかりと取り、一般豚との比較を見ても、ナチュラルポークの方に、オレイン酸がより多く含まれていること、リノール酸量が少ないこと、あっさりしていること、柔らかいことがよく分かっています。

さらに、南州農場は、「生産情報」と「トレース情報」の開示の為に、国内初・唯一のICタグによる「南州トレースシステム」に2005年6月より取り組んでいます。佐多・根占・田代の3農場で飼育される全ての豚は、ICタグによって管理されています。ICタグには、「15桁の個体識別番号」が入力されたICチップが入っています。
このICタグを利用したシステムは、給餌・投薬・飼養に関する生産情報と出生・飼育・出荷・食肉処理のトレース情報を予め設定されたタイミングで、リーダーで読取り、サーバーにデータを送信蓄積することで社外に対して情報開示可能なシステムです。

 

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ICタグが取り付けられた子豚

 

お客様も商品購入の際に、トレーサビリティシステムを使って生産履歴情報を確認でき、いつでも安心・安全で信頼される商品をお届けできるよう取り組んでいます。商品パックに書いてあるロットNo.を入力するとこのようにご覧いただけます。

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トレーサビリティシステムの紹介

 

 

なお、環境対策にも早くから取り組んでいらっしゃり、佐多農場では、豚の尿と近くの野尻野農場からの牛尿を直径50mの大型浄化槽(複合ラグーンシステム)で処理、また、豚糞・牛糞は堆肥舎で処理しており、周辺住民の住環境への配慮、自然環境との調和についてしっかり考えています。

 

DSCN2177.jpg発酵中の堆肥

 

完熟堆肥は、土とよくなじみ理想の土壌を作ることができるので、町内はもちろん、県内外の農家に好評です。

 

食肉処理場、加工場

食肉処理場として、2004年国内で初めてHACCP認証を取得。また2007年1月にはISO22000の認証も取得し、徹底した衛生管理と最新技術の工場となっています。

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ISO22000の登録証

 

2000年12月、肝付町に協同組合南州高山ミートセンターを設立し、2002年に稼働。
欧州最新技術を駆使した国内トップレベルのと畜場です。
豚のと畜方法はドイツから導入し、ストレスを与えないよう、蒸気湯引方式とCO2ガス麻酔機を使って行うので、衛生面・肉質面ともに安心して食べることができます。その後、解体し枝肉にします。また、農協や他事業者からの委託も応じ、1日当たりの処理能力は豚換算でと畜頭数約500頭、カット頭数約400頭です。

設立5年目の1981年には、付加価値を高めるため鹿屋市で食品加工事業を開始されました。
きっかけは、豚肉の急激な輸入増加による豚価暴落です。
その後、"1987年4月、6月、12月には3つの農場を増設"と、南州農場は飛躍的に経営拡大しました。

食肉を中心とした、生ハム、ハム・ソーセージ、焼き豚、角煮など「手作り・無添加」をセールスポイントにした独自の製法で取り組んでいらっしゃり、おいしいと大人気です。

妥協を許さない焼釜職人の小川理事が、こだわって作り上げた商品はこちらです。http://www.nanshu-pork.com/

 

DSCN2192.jpg手作りの黒豚みそ漬け

DSCN2194.jpgベーコンの製造途中

DSCN2193.jpg生ハムの製造途中

 

工場内は、とても綺麗で入念に清掃、片づけがされており、品質管理、別室からの入室においても徹底して衛生面に気をつけていらっしゃいました。

 

DSCN2191.jpg工場内の様子

 

 

マイスターヴェルク

さらに、2011年3月3日、博多阪急に南州農場マイスターヴェルクをオープンされました。
マイスターヴェルクの紹介 http://meister-werk.jp/

 

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相良さんよりおみやげを頂きました!

 

南州マイスターヴェルクは、「かごしま黒豚」と「ドイツの製法」が融合し、ドイツ食肉マイスター"小林武治郎氏"の監修のもと作られたハム・ソーセージです。私たちが、通常スーパーで目にしないような、ヴァイスブルストや、ケーゼ、リオナー、ニュールンベルガーなどビールやワインに合う製品が揃っています。
また、南州マイスターヴェルクには、「ノンアッド」と呼んでいる製品群があります。このノンアッドは、「温と体」(と畜してすぐの状態で、肉そのものが持つ粘着力を利用した製法)を原料としているので、塩と香辛料のみで、「安心・安全」を追求した究極の製品で、自然の風味が生きた本物の味を味わうことができます。
南州マイスターヴェルクは、現在、博多阪急でしか購入できません!!

女優(元宝塚歌劇団花組トップ)の愛華みれさんも南州農場マイスターヴェルクの本物のハム・ソーセージの味、鹿児島黒豚の味、本場ドイツの味、本当の肉の味を推薦していらっしゃいますので、皆さんも是非ご賞味ください。

 

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愛華みれさんから応援が届きました!

 

統括本部長の石松秋治様は、本田理事長のことを(石松様が小学生の時から)見た目だけではなく、話すことや人柄もかっこいいなぁと思っておられ、本田理事長を目標に頑張っていらっしゃいます。「南州農場には、昔から人材を多く集め、1人1人の能力を活かす風潮がある。南州農場をここまで大きくできたのは、本田理事長の人徳のおかげだろう。」と石松様は話されていました。

南州農場には5名の理事がいらっしゃり、総合管理、経営、営業販売、食品加工場、農場の責任者として運営に携わっておられます。

 

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食品加工場理事の小川様と相良さん。

 

今後は、規模拡大よりも中身の充実に力をいれていきたいとのことです。270名の従業員は、色んなアイデアを持っている方、おもしろい方、好奇心旺盛な方と多種多様で、皆さん、1人1人責任を持って仕事をしていらっしゃいます。今後は、従業員にメリットを感じて仕事ができるよう、また、もっと地元住民の雇用や地域の活性化など社会に貢献していくということです。

輸出

南州農場では、2005年から香港向けの輸出をスタートしています。今年度は、年間20トンの出荷計画です。これまでの実績としては、高級スーパー向けの黒豚原料のウインナーやベーコン、ボンレスハム等の輸出を始めとし、日本のとんかつ屋チェーンの香港向け精肉の輸出、インターコンチネンタルホテル香港にて開催された"鹿児島プロモーション"用に黒豚肉の輸出、香港卸売業者向けの白豚肉輸出など、年々、実績を残していらっしゃいます。

輸出を担当している相良さんは、「輸出を行うにあたって、ネック点は、実際に食べてくれている人たちの生の声が直接リアルタイムで分かりにくい」と話します。相手国のニーズを直接リアルタイムで知ることができれば、商品開発や改善点など、もっと見えてくるものもあるのに残念ですよね。

輸出に今後取り組もうとされている方々に対しては、「まず相手国にヒットするようなニーズ(サイズや味など)を勉強し、他社とは違う何か(価格、品質など)で競争し、商品をアピールできる部分をきちんと理解することが大事」とメッセージを頂きました。

初めて豚の出産~加工まで見て、思っていたものと違ったり、想像以上のものだったりと色々な体験をさせて頂きました。
これからも、飛躍し続け、鹿児島を代表する南州農場であってください。応援しています。

今回、理事長の本田信一様をはじめ、統括本部長の石松秋治様、総合管理の柿元理事、食品加工場の小川理事、農場の越前理事、相良様には時間を割いていただき、大変お世話になりました。
ご多忙中にもかかわらず、ありがとうございました。

南州農場についてもっと知りたい方はこちら。

 

(社)日本農業法人協会総会・夏季セミナーに参加しました。

 

6月20日(月)~21日(火)、社団法人日本農業法人協会の第25回定例総会と夏季トップセミナーが、東京都「浅草ビューホテル」で開催され、本県から6名の会員と事務局1名が出席しました。

(写真1)会場全景

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出席者(敬称略)小川竜一((有)鹿児島マルサン農産加工)、瀬戸口紘昭((株)さくら農園)、坂上隆((株)さかうえ)、肥後隆志((農)ねじめ農園)、鶴田博雅(マルイ有機(株))、溝口修(マルイ有機(株))

全国組織である日本農業法人協会には、現在、約1700法人が加入しています。鹿児島県の協会は日本農業法人協会の支部として位置付けられ、鹿児島の正会員はそのまま全国の会員になります。東京で年2回総会があり、毎年本県から5~6名参加されます。

【6月20日(月)】

<第25回定例総会>

「第25回定例総会」では、平成22年度の事業実績や収支予算、公益社団法人への組織変更に向けた定款変更案が上程され、いずれも原案通り承認されました。

また理事の改選もあり、会長・副会長は下記のとおり決定しました。
会長 松岡義博(九州・沖縄ブロック・熊本県)・再任
副会長 伊藤秀雄(北海道・東北ブロック・宮城県)・再任
副会長 野島五兵衛(近畿ブロック・大阪府)・新任
副会長 毛利信介(四国ブロック・愛媛県)・新任

(写真2)左から野島副会長、毛利副会長、伊藤副会長、松岡会長

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松岡会長は、隣の熊本県菊池市で(有)コッコファームを経営されています、また伊藤副会長は(有)伊豆沼農産を経営され、昨年度のトップセミナーで講演をいただくなど、鹿児島とは縁の深い方々です。

また「会員拡大目標の必達に向けた申し合わせ決議」も承認され、全国挙げた加入推進活動が行われます。

本県では今年度、ファーマーズマーケットなど積極的な活動を展開します。事務局の立場からすると、活発に活動すればするほど、正直、財政面でやりくりが大変です。もっと多くの農業法人さんに加入いただいて、質量ともに充実した活動ができればいいなと思います。

 <夏季セミナー>

今回の講師は、オイシックス株式会社 代表取締役社長 高島宏平氏(37)でした。
(写真3)オイシックス高島社長

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オイシックス株式会社は2000年6月に設立。インターネットを通じてお客様へ安全性に配慮した食品・食材の販売を行っています。年間売上約82億円、約5~6万人のリピーターがいて、約3300の品目を取り扱っています。

高島社長は会社設立の理由を「食べて良いものを"安全な食"というが、食べてはいけないものあるからそう言っている。本来ならありえない。この状況を変えたい。食に興味があるわけではない普通の人が、身近においしい食べ物を簡単に食べられるしくみを、生産者の皆さんと作りたい」と話されています。

印象深かった話をピックアップしてみます。

①会社設立した時は、ちょうどネットバブルが崩壊した頃。ネット販売はイメージ悪く、3人のオペレータで2人の客を奪いあう位、売れなかった。
②農家から品物を売ってもらうのに苦労した(最初は熱意に感心して売っていただいた)少しずつ理解が深まり売上も徐々に伸びていった。
③お客様が食について語る時、「子供が嫌いな食べ物を食べるようになった」「奥さんの料理がおいしくなった」など、自分以外の誰かを引き合いに出すことが多い)→食は家族の幸せを左右する商品である。
④第3者で構成する「食質監査委員会」を設け、食品表示に関する監査を行う。
⑤購買者の特徴でサイトの内容を変える。初心者には直接的に、中ランクのお客には他の部分にも興味を持ってもらえるように、常連さんにはあまり買ったことのない商品の案内もする。
⑥商品の売れ具合で、インターネットの閲覧場所を変えている。(余ったり足りなくなることはほとんどない)代金回収は約98%。
⑦東日本大震災後は、全ての生産物に対して放射能のスクリーニング検査を実施。(検査後の野菜なら買いたいとの回答が多い)また義援金付きの商品を販売。

参加者は、高島社長の講演に熱心に耳を傾けていました。話しぶりはいわゆる「チャラ男」風でしたが、農業の持つ特殊性や農業者の気質を熟知され、生産現場への愛着をしっかり持たれている方だと感じました。また、震災対応の細やかさから、首都圏のお客様の「放射能汚染」への危機感が高いことを実感しました。
研修終了後は交流会もあり、全国の法人経営者との交流もできました。

 

【6月21日(火)】

 <アグリサポート倶楽部交流会>

日本農業法人協会には「アグリサポート倶楽部」があります。(関連企業など。鹿児島県農業法人協会の「賛助会員」に類するものです)

本県ではマルイ有機(株)が加入されており、当日ブースを設けて熱心に営業活動をしていらっしゃいました。
(写真4)マルイ有機㈱の溝口さん(左)と鶴田さん(中央)

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 <分科会>

<第1分科会>畜産経営に役立つソーシャルメディアの活用
<第2分科会>従業員のやる気を高め、安定雇用を図るには
<第3分科会>農業者限定プロ農業者のための借入金対応セミナー

事務局は第2分科会に参加しました。(キリン社会保険労務士事務所 入来院重宏氏による講演)

入来院さんは鹿児島県のご出身で、現在、全国農業経営支援社会保険労務士ネットワークの会長をされています。

他産業の事例をもとに、従業員の確保と定着に必要な労務管理手法の実践例を話されました。経営者の心構えとして、基盤づくり(就業規則や保険の整備)はもちろん、しっかりとした経営理念、行動指針を従業員に示すことが大事とお話しされました。


(写真5)入来院社会保険労務士

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意見交換では、従業員を定着させる手法として、①給料を渡す時、1人1人に当月の社員の働きぶりを評価する。②生産現場だけでなく、加工や直売に取り組むことで将来展望を持たせる。などの意見が出ました。

日本農業法人協会では今後、①人材確保支援②求職者の能力開発支援③農業法人等の労働環境整備支援を行い、農業法人で働く方々の確保・定着を目指していきます。

(写真6)左からさくら農園の瀬戸口さん、鹿児島マルサン農産加工の小川さん

 

写真6会員の研修風景.JPG

 

初めて参加された、さくら農園の瀬戸口さんは、「みなさん分野は違っても、地域の特性をいかし、創意工夫をこらした商品作りをしていることに感心した。観光農園を経営しているが、安心・安全なものづくり、販路拡大に役立てたい」と話されていました。

会員の皆様の多くは忙しいので、なかなか日本農業法人協会の会合に参加できないようです。しかし、農業法人の声を国政に届けたり、調査研究、今回の東日本大震災への対応(国への要望、義援金1,035万8000円、宮城・岩手両県への義援米約42トン)など、重要な取り組みを行っています。

全国の優れた経営者の方と交流でき、経営に役立つ絶好の機会ですので、時間がある方はぜひご参加ください。

日本農業法人協会について、くわしくはこちら

以上、今回は事務局の坂口が報告いたしました。(白石のブログと思って読まれた皆様、大変失礼いたしました)

 

今月の農業法人:(有)コセンファーム

 

平成23年5月13日付け、当協会副会長に(有)コセンファーム 古川 拡(ふるかわ ひろむ)代表取締役が就任されました。

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古川拡 副会長

今後の当協会活動強化について、古川副会長から「農業が世間に認められているようで認められていないこの時代。農業の大切さを伝え、農産物をみんなに大切に食べてもらえるようにしていきたい。そのためにも、本年度目標の"ファーマーズマーケット"で、消費者に伝えていこう。そして、鹿児島県農業法人協会のPR活動に繋げていこう!」と力強い目標をいただきました。

古川副会長、今までと同様、よろしくお願いいたします。

 

さて、今月は新 副会長の経営する(有)コセンファームをご紹介いたします。
(有)コセンファームは出水市(新幹線停車駅)に所在しており、養鶏卵、農産物の生産、加工食品の製造、販売を行っています。

古川 拡代表取締役(60)は7人兄弟の末っ子として産まれ、1973年、大学をご卒業後、両親の経営する養鶏の後を継ぎ、1989年、環境対策と経営拡大のため、現在の場所へ移り約1ha規模の広さに2つの鶏舎を建てました。

養鶏部門

直立型(セミウインドレス)と、高床式の立派な鶏舎の中には赤鶏と白鶏合わせて9万匹の鶏がおり、1日8万3千個の卵を産みます。鶏舎の中を明るくしたり暗くしたりしながら鶏の生活リズムを作ってあげ、毎朝4時頃には卵を産んでくれます。

 

DSCN2023.JPG白鶏、ビックリしていました

赤鶏は、普通の鶏に比べ、エサもたくさん食べます。


DSCN2033.JPG赤鶏の体調管理を行う古川社長


20㌧の飼料タンクも、1日6㌧食べるので3日程でなくなってしまいます。

DSCN2034.JPG飼料タンク

 

8万3千個もの大量の卵は、機械で工場へ運ばれ、そこでパートさん3名の手で仕分けられます。

DSCN2017.JPGスムーズに仕事が流れていました

 

毎日5㌧の卵をマルイ農協に出荷し、汚れや割れ、規格外の卵は、マヨネーズやお菓子用に出荷されます。

初めて養鶏場の様子を目にして、気付いた点は、白鶏は、初めて鶏舎に入った人間にビックリしている様子でしたが、赤鶏は、興味を持ってくれました。
また、鶏は「コケコッコー」と鳴く生き物だと思っていましたが、少し違い「ぎぃーぎぃーぎぃー」という鳴き声でした。

養鶏場の中の室温管理は、21台の大型ファンと室温が上がると自動的に壁に水が落ちてくるクーリングパドーで行われており、室温は25℃~26℃を保っています。エサは、とうもろこし・マイロ・玄米など、他カルシウムやビタミンC豊富なものとなっており、おいしい卵が作られます。

元々、環境に興味を持たれていた古川社長は、10年程前から水にもこだわっています。
(有)コセンファームでは、リビュー水を鶏たちに飲水させ、こだわりブランド安全で安心でおいしい"リビューのたまご"を作っています。

リビュー水は発酵鶏ふんを原料に、40日間かけてつくる有効な微生物が何億個も入っている活性水です。そのため、時間が経っても水が腐りません。

※リビュー水の経過の様子

10日後

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20日後

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30日後

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40日後

DSCN2039.JPG

 

「鶏たちにリビュー水を飲んでもらって、元気に卵を産んでもらっているんだよ」と古川社長の優しさが伝わってきました。

DSCN2040.JPGリビュー水タンクの様子を見る古川社長

 

この取り組みは当協会会員さんの紹介で始められたようです。

古川社長は、「法人協会には立派な社長さんたちがいらっしゃり、違う業種の人たちとも集まることができて、とても充実した会だなぁと毎回感じる。同じ業種の人たちだけと集まっても浮かばないアイデアを生むこともできるし、自分の会社に足りないところ、逆に足りているから変えなくていいところを勉強することで、会社経営を発展していくことができる」とおっしゃいます。

(有)コセンファームで、毎日おいしいエサと水を食べ、毎日卵を産んだ鶏は690日経つと・・・加工食品になります。

耕運部門

高菜・大根・ブロッコリー・玉ねぎ・キャベツ・じゃがいも、水稲を生産しています。

古川社長は、1年を通して部門ごとに事業計画表を作り、スケジュール管理をしっかりしていらっしゃいます。従業員の方々は、作業内容を毎日ノートに残し、伝達ミスのないよう心掛け、古川社長も毎日ノートに目を通し、足りない点の注意や問題点などコメントを書かれます。少しノートを見せて頂きましたが、皆さん時間単位で何の作業をしたかだけではなく、~したらどうでしょうか?などの提案までしっかりと書かれており、社内での意見交換が出来ている様子でした。

加工部門

2008年に北薩漬物加工組合を買収し、関連会社(株)北薩漬物を設立しました。

DSCN2047.JPG古川拡 代表取締役

(有)コセンファームで採れた高菜を使用し高菜漬けを作り、その他、全て国産にこだわったごぼうや大根などの漬物10種類を生産、販売しています。



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従業員の方。高菜を洗う作業中

 

まずは、(株)北薩漬物の名前を売って、味を知ってもらいたいと県外の商談会にも積極的に参加していらっしゃいます。(当協会の商談会やファーマーズマーケット、研修会にもほぼ100%の出席率です!)

商談会には、奥様の古川睦子専務取締役がよく行かれ、頑張っていらっしゃいます。

コピー ~ DSCN2049.JPG古川睦子 専務取締役

古川専務は「商談会に参加することで、他の人たちを見て自分の会社の足りないところを知ることができ、勉強になる。そして、行ったら行っただけの何かしらの価値がありますよ」とおっしゃいます。
旅行者が鹿児島のおみやげで「北薩漬物」の漬物を買って帰られ、それをもらった方から「頂いておいしかったから」と注文が入ることもあるようです。

従業員の一住連(いちのしめ)さんは、「古川社長はしっかりとした方針を持たれているので、ついていこうと思う。交流を大切にし、人の話を聞いて吸収し、まだまだ成長しようとしている古川社長のような人間になれるよう、自分も頑張りたい」とおっしゃいます。

私が取材に伺った次の日に、初めての農家民泊を受け入れられるとのことでした。
鹿児島県でも初めての岡山県より、中学生4名を受け入れ、じゃがいも堀り、養鶏場の作業を体験させるそうです。「今の子ども達がどれだけ農業を理解しているのか知ることもでき、伝えていくことができる」と古川社長はおっしゃいます。
今回、初めての試みでしたが、今後も豊かな自然に恵まれた環境の中で、農業体験をさせる農家民泊やグリーンツーリズムの受け入れを続けていきたいとのことです。

また、現在、中国人の研修生2名を受け入れていらっしゃいますが、仕事が綺麗で、日本語も上手と評価が高かったです。受入施設もとても綺麗で、働きやすい環境を作ってあげている会社だと感じました。

チャレンジ精神を忘れず、色んなことに一生懸命に取り組む古川社長を応援しています。

関連会社(株)北薩漬物のホームページはこちらをご覧下さい。