当協会副会長の肥後隆志 代表取締役の（農）ねじめ農園へ行ってきました！

肥後社長は、現在59歳です。趣味は、釣りやヨットや旅行など。無駄な時間を作らないようにと仕事にも趣味にも一生懸命取り組んでいらっしゃいます。
好きな言葉は、「多逢勝因」。

「当協会へ加入し、他作目の方々と出会い勉強になる。人を知ることで、刺激を受け勝因に結びつく。」と、積極的に会にも参加し、日々実戦されております。

肥後商会の社長として1975年から、ガソリンスタンドやビジネスホテルなどを経営されており、更に過疎化が進んでいた根占の地域を振興するために、1990年にねじめ農園を設立されました。

（農）ねじめ農園の様子

ハウスの中の様子

現在は、社員4～5名で、残りの大半はパートや内職の方々です。
青ネギを2.2haハウスで生産しており、出荷まで夏場は約2ヵ月、冬場は約3ヵ月の期間が必要とのことでした。手作業で青ネギを収穫し、綺麗に洗われた青ネギは、子育てや体力などで外にパートに出られない方に青ネギ袋詰めの内職をお願いしています。そうすることで、地域にお金が落ち、少しでも地域活性化を図ろうという考えを持っておられます。また、内職の方には時給制や日給制ではなく歩合制で賃金を支払うことで効率も良く、経費も抑えられます。

（農）ねじめ農園　肥後隆志 代表取締役

肥後社長の青ネギは県内外の大型スーパーでお客様のもとに渡ります。飲食店などではギョーザの具材や薬味などになっています。
毎週火曜日の午後には、ミーティングを行い、翌週の段取りや現状などを社員で語り合う時間があり、社員同士の意見交換もできる環境になっています。

また、肥後社長はアメリカフロリダ州での環境保全型農業研修に参加したことをきっかけに、1997年に関連会社（株）シーアグジャパンを同じく根占に立ち上げました。（株）シーアグジャパンは農畜産物の販売と二枚貝の養殖を経営しています。

（株）シーアグジャパン

普段は社員6名で、2月～3月の繁忙期でのピーク時は臨時やパートの方が約30名の方がいらっしゃいます。

なんと、県内で販売されている県内産ハマグリはほとんど（株）シーアグジャパンのものらしいです。

肥後社長は、世界で初めての独自の技術で「ハマグリの人工ふ化」「稚貝の量産化」に成功し、現在は、ハマグリ・しじみ・あさりを薬品など一切使わず養殖し、常時約50万個を育てていらっしゃいます。（株）シーアグジャパンのハマグリは小さいものから大きいものまで5段階に分かれており、私達が日頃見かける普通サイズ（写真Ｓ～Ｍサイズ）が約2年、大きいサイズは約3年かかります。

ハマグリのサイズ展開

ハマグリを養殖するにあたって、エサは海洋性植物プランクトンを自社で培養し、与えています。また、海水は海から引いてきて海水プールを作り、養殖といっても天然に似た環境の中で育てているため身はぷりっとし、砂も入っていません。

海水プールが並んでいます。

身も大きくぷりっとしています。

「エサだけ与えても、中身だけ太ってしまい殻からはみでてしまう。私のお腹みたいに（笑）。そこがノウハウだ。」と語っておられました。
品質管理もしっかりされており、弱ったり、傷ついたハマグリは取り除きます。時間をかけ、成長した活きの良いハマグリは、丁寧に人間の手で検品、出荷されます。

肥後社長の会社は、家族で経営拡大に取り組んでおられます。
5人の子供さんたちは、県外の他業界で経験を積み、地元の根占に帰ってきて、経験を活かし地域振興の為に家族全員で頑張っていらっしゃいます。

肥後社長は、「今後は、カット青ネギを増やし、加工用さつまいもにも力を入れ、黒豚の放牧もしたい。ハマグリについては経営拡大し、あさりやしじみも量を増やしていきたい」と目標をたて、着々と実行されています。

肥後社長は、いつもにこにこ、地域の方々や消費者のために「安心・安全」に力を入れて頑張っていらっしゃいます。また、いつも肥後社長は「素晴らしい社員、仲間に支えられて今の自分がいる」とおっしゃいます。これからも、家族、社員、仲間を大事にし、新しいことに挑戦し続ける肥後社長を応援しています！

（農）ねじめ農園・（株）シーアグジャパンについて、もっと知りたい方はこちらをご覧下さい。