農業法人の
紹介

(有)コセンファーム

平成23年5月13日付け、当協会副会長に(有)コセンファーム 古川 拡(ふるかわ ひろむ)代表取締役が就任されました。

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古川拡 副会長

今後の当協会活動強化について、古川副会長から「農業が世間に認められているようで認められていないこの時代。農業の大切さを伝え、農産物をみんなに大切に食べてもらえるようにしていきたい。そのためにも、本年度目標の”ファーマーズマーケット”で、消費者に伝えていこう。そして、鹿児島県農業法人協会のPR活動に繋げていこう!」と力強い目標をいただきました。

古川副会長、今までと同様、よろしくお願いいたします。

さて、今月は新 副会長の経営する(有)コセンファームをご紹介いたします。
(有)コセンファームは出水市(新幹線停車駅)に所在しており、養鶏卵、農産物の生産、加工食品の製造、販売を行っています。

古川 拡代表取締役(60)は7人兄弟の末っ子として産まれ、1973年、大学をご卒業後、両親の経営する養鶏の後を継ぎ、1989年、環境対策と経営拡大のため、現在の場所へ移り約1ha規模の広さに2つの鶏舎を建てました。

養鶏部門

直立型(セミウインドレス)と、高床式の立派な鶏舎の中には赤鶏と白鶏合わせて9万匹の鶏がおり、1日8万3千個の卵を産みます。鶏舎の中を明るくしたり暗くしたりしながら鶏の生活リズムを作ってあげ、毎朝4時頃には卵を産んでくれます。

白鶏、ビックリしていました

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赤鶏は、普通の鶏に比べ、エサもたくさん食べます。

赤鶏の体調管理を行う古川社長

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20㌧の飼料タンクも、1日6㌧食べるので3日程でなくなってしまいます。

飼料タンク

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8万3千個もの大量の卵は、機械で工場へ運ばれ、そこでパートさん3名の手で仕分けられます。

スムーズに仕事が流れていました

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毎日5㌧の卵をマルイ農協に出荷し、汚れや割れ、規格外の卵は、マヨネーズやお菓子用に出荷されます。

初めて養鶏場の様子を目にして、気付いた点は、白鶏は、初めて鶏舎に入った人間にビックリしている様子でしたが、赤鶏は、興味を持ってくれました。
また、鶏は「コケコッコー」と鳴く生き物だと思っていましたが、少し違い「ぎぃーぎぃーぎぃー」という鳴き声でした。

養鶏場の中の室温管理は、21台の大型ファンと室温が上がると自動的に壁に水が落ちてくるクーリングパドーで行われており、室温は25℃~26℃を保っています。エサは、とうもろこし・マイロ・玄米など、他カルシウムやビタミンC豊富なものとなっており、おいしい卵が作られます。

元々、環境に興味を持たれていた古川社長は、10年程前から水にもこだわっています。
(有)コセンファームでは、リビュー水を鶏たちに飲水させ、こだわりブランド安全で安心でおいしい”リビューのたまご”を作っています。

リビュー水は発酵鶏ふんを原料に、40日間かけてつくる有効な微生物が何億個も入っている活性水です。そのため、時間が経っても水が腐りません。

※リビュー水の経過の様子

10日後

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20日後

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30日後

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40日後

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「鶏たちにリビュー水を飲んでもらって、元気に卵を産んでもらっているんだよ」と古川社長の優しさが伝わってきました。

リビュー水タンクの様子を見る古川社長

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この取り組みは当協会会員さんの紹介で始められたようです。

古川社長は、「法人協会には立派な社長さんたちがいらっしゃり、違う業種の人たちとも集まることができて、とても充実した会だなぁと毎回感じる。同じ業種の人たちだけと集まっても浮かばないアイデアを生むこともできるし、自分の会社に足りないところ、逆に足りているから変えなくていいところを勉強することで、会社経営を発展していくことができる」とおっしゃいます。

(有)コセンファームで、毎日おいしいエサと水を食べ、毎日卵を産んだ鶏は690日経つと・・・加工食品になります。

耕運部門

高菜・大根・ブロッコリー・玉ねぎ・キャベツ・じゃがいも、水稲を生産しています。

古川社長は、1年を通して部門ごとに事業計画表を作り、スケジュール管理をしっかりしていらっしゃいます。従業員の方々は、作業内容を毎日ノートに残し、伝達ミスのないよう心掛け、古川社長も毎日ノートに目を通し、足りない点の注意や問題点などコメントを書かれます。少しノートを見せて頂きましたが、皆さん時間単位で何の作業をしたかだけではなく、~したらどうでしょうか?などの提案までしっかりと書かれており、社内での意見交換が出来ている様子でした。

加工部門

2008年に北薩漬物加工組合を買収し、関連会社(株)北薩漬物を設立しました。

古川拡 代表取締役

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(有)コセンファームで採れた高菜を使用し高菜漬けを作り、その他、全て国産にこだわったごぼうや大根などの漬物10種類を生産、販売しています。



従業員の方。高菜を洗う作業中

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まずは、(株)北薩漬物の名前を売って、味を知ってもらいたいと県外の商談会にも積極的に参加していらっしゃいます。(当協会の商談会やファーマーズマーケット、研修会にもほぼ100%の出席率です!)

商談会には、奥様の古川睦子専務取締役がよく行かれ、頑張っていらっしゃいます。

古川睦子 専務取締役

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古川専務は「商談会に参加することで、他の人たちを見て自分の会社の足りないところを知ることができ、勉強になる。そして、行ったら行っただけの何かしらの価値がありますよ」とおっしゃいます。


旅行者が鹿児島のおみやげで「北薩漬物」の漬物を買って帰られ、それをもらった方から「頂いておいしかったから」と注文が入ることもあるようです。

従業員の一住連(いちのしめ)さんは、「古川社長はしっかりとした方針を持たれているので、ついていこうと思う。交流を大切にし、人の話を聞いて吸収し、まだまだ成長しようとしている古川社長のような人間になれるよう、自分も頑張りたい」とおっしゃいます。

私が取材に伺った次の日に、初めての農家民泊を受け入れられるとのことでした。
鹿児島県でも初めての岡山県より、中学生4名を受け入れ、じゃがいも堀り、養鶏場の作業を体験させるそうです。「今の子ども達がどれだけ農業を理解しているのか知ることもでき、伝えていくことができる」と古川社長はおっしゃいます。


今回、初めての試みでしたが、今後も豊かな自然に恵まれた環境の中で、農業体験をさせる農家民泊やグリーンツーリズムの受け入れを続けていきたいとのことです。

また、現在、中国人の研修生2名を受け入れていらっしゃいますが、仕事が綺麗で、日本語も上手と評価が高かったです。受入施設もとても綺麗で、働きやすい環境を作ってあげている会社だと感じました。

チャレンジ精神を忘れず、色んなことに一生懸命に取り組む古川社長を応援しています。

関連会社(株)北薩漬物のホームページはこちらをご覧下さい。

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