農業法人の
紹介

ヘンタ製茶(有)

今回ご紹介するのは、霧島市牧園町で、お茶の生産から加工、販売まで一貫経営で取り組み、地域の特色を活かした良質なお茶をお客様に届けているヘンタ製茶(有)。

平成26年11月に開催された鹿児島県新加工品コンクールでは、同社のお茶の香りの高さと、お茶の風味がうまさを引き立てた洋菓子の「ダックワーズ」が見事最優秀賞を受賞しました!

更に、同社のお茶は、JR九州の運営するあの有名な豪華寝台列車”ななつ星in九州”の車内で使用されています。
同社代表取締役の邉田 孝一 氏に、30年前にお父様から引き継いだころのお話しや、県内外のお客様に愛される商品づくりについてお話しを伺ってきました!

同社は、昭和42年、わずか茶園面積10aで水稲と雑穀の複合経営からスタートし、平成6年法人化後、拡大を続け、現在は、茶園面積自社19ha、系列5haの24haで茶葉栽培、そしてその茶葉を利用した飲料や菓子などの製造をしている農業法人です。

平成21年より、自社で生産・加工したものを自社で販売する「6次産業化」に取り組み、平成23年、24年には、手軽に入れたてのお茶を楽しめるペットボトル式の「シェイクイット霧島緑茶」が、国際的な良品品評会である「モンドセレクション金賞受賞」。また、同年の24年には、全国農業コンクールにおいて農林水産大臣賞も受賞されました。


この「シェイクイット」の誕生は、あるイベントで出会った業者さんとの商品開発で生まれました。近年、ペットボトル飲料の普及により、リーフ茶そのままでの販売が厳しい中、このように、茶葉を利用した加工品をつくることで、鹿児島のお茶に興味を持ってもらえる機会になっているようです。

シェイクイット!

左は開封前、右は開封後

邉田社長のお茶に対する想いはシンプルかつ真面目です。
「お茶であり加工品であり、作ったものを販売する為には、原料(お茶や畑)をきちんとすることが次に発展すると感じている」とおっしゃいます。
お茶は嗜好品であり、生産者がおいしいお茶というより、個人個人で味わうもの。


邉田社長は、”いいお茶”をつくるより、”お客様の求めている、うちにしかないお茶”を作るように心がけています。

数々の賞も受賞!

そんな中、邉田社長がお客様に伝えられることは、どのような取組みで「安心・安全」なお茶なのかということのようです。自信を持っている商品を作っているからこそ言える想いだと感じました。

平成25年に採用が決まった”ななつ星”で利用されている同社のお茶は、手摘み茶入りの香り高いお茶の美味しさと、商品のパッケージがイメージ通りということから、商品導入となったようです。

中央が“ななつ星”取扱商品

「ななつ星」は、地域活性も視野にいれたJR九州の取組みで、今回、霧島茶を使用することにあたり、国内の消費者にはもちろん、海外の旅行者にも「霧島茶」を知ってもらえるこの機会をきっかけに、邉田社長は、霧島の地元のものをもっと発信していきたい想いでいっぱいです。

「この話が決まった時、お茶を作っていて良かった!」と心から思ったと邉田社長はおっしゃいます。
ななつ星についてはこちらをご覧ください。(http://www.cruisetrain-sevenstars.jp/

邉田社長は、県や市、関係団体等から声がかかる商談会やイベント、研修会のお誘いには、できる限り断らず積極的に参加するよう心掛けています。
「県外の商談会やイベントでは、出展料の他、旅費や人件費もかかることから、赤字の時もありましたが、それを続けてきたことで、商品づくりや販路拡大に結びついた」と話されます。

そんな邉田社長のモットーは、「物を売る前に人を知る」です。
相手方も生産している地域や育て方、こだわりなど知ってから商品を購入するように、生産者側も自社商品を買ってくれる人、興味を持っている人はどんな人物なのか知りたいのは同じです。


その為に、「安心・安全」の意味、「霧島茶の歴史」、「おいしい飲み方」をしっかりと伝える同社社長の姿があります。

 邉田社長の背中を見て育った息子さん2人も、経営に加わっており、(兄)辰典さんは、日本茶インストラクターを取得し、お茶の生産に励む傍ら、小学校などでお茶の入れ方教室指導なども行っています。子供の頃から、お茶の入れ方や飲む方法などを伝えていくために取り組んでいます。(弟)拓郎さんは、鹿児島県立農業大学校卒業後、現在は県の茶市場で研修生として頑張っており、平成27年4月~同社へ入社し、生産現場をメインに取り組んでいきます。

小学生からの声

邉田社長と辰典さん

辰典さん、商談会でも頑張っていました!

そして、邉田社長は、今後更に、霧島市を盛り上げていくため、地域、観光を巻き込んだグリーンツーリズムなどの取り組みにも挑戦していきます。お茶の文化が昔から霧島にあることを示すため「霧島大茶樹保存会」会長を務め、地域に残っている樹齢130年の茶樹の保護にも取り組んでいます。


現在、邉田社長、奥様、息子さん2名に加え、従業員として繁忙期は生産部に10~12名、販売部に3~4名雇用し、経営していらっしゃいます。まだまだ邉田社長の取組みには夢があります!この夢に向かって一緒に働いてくれる方募集しています。

「農業に興味がある」「お茶が好きだ」「霧島に興味がある」「社長の人柄に惹かれた」など、理由は問いません。気になる方は是非、邉田社長へアタックしてください!!

ヘンタ製茶(有)についてもっと知りたい方はこちら。(http://www.henta.jp

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