若手企画研修会
(趣旨)
農業法人等の経営発展や情報発信のため、若手会員が自主的に企画する研修会。今年度は県農政課主催の「異業種交流会~農商工連携で食の新たな可能性を!~」に参加後、同交流会コーディネーター他からのアドバイスを通じて、付加価値販売・販路拡大に向けた糸口を探るための研修会を実施。
1 日時:令和5年11月30日(木) 2 場所:センテラスホール
3 出席者 32名
4 内容
(1)講演:付加価値ビジネス&マーケティングアプローチ
講師:鹿児島農山漁村発イノベーションサポーター 県プランナー 町田哲郎氏
(講演要旨)
(1) 農畜産物を販売するうえで消費者のニーズに見合った付加価値をつくることは,決して生産者目線では結果を残せず,あくまで消費者目線で発掘していくいことが重要(例えば,女子高生等の若年層が「かわいい」という視点から商品を購入する場合でも,買い手となる若年層が思う「かわいい」と,生産元の農業者がイメージする「かわいい(という言葉)」とでは,大きく乖離している可能性がある。)。
(2) 付加価値をもうけることができるかどうかは,①ターゲット層の明確化,②衛生面や安全面,③食べやすさなどの簡便化といった食の志向(ニーズ)を見極め,それらと自社の強みを適合させることが重要。
(3) 大量生産が可能な海外の農畜産物や,北海道のジャガイモ等,大規模な消費にも耐えうる生産物が流通している中では,同じ視点での販売で対抗するのではなく,「愛情と手間ひまを込めて育てた」「数少ない」といった,希少価値により対抗することも手段の一つである。
(4) 上記を踏まえたうえで,自身や協力者がそれぞれの強みを活かした戦略の展開することが有益である。