活動報告

EFA研究会(自主的研究会活動)オンライン研修会

いつも大変お世話になっております。

鹿児島県農業法人協会事務局の坂口です。

EFA研究会(自主的研究会活動)が、(有)サンフィールズの久木田敬一氏が発起人となり、農業経営に役立つ様々なテーマに実施しているオンライン研修会。先日行われた第1回・第2回の模様を報告します。

【第1回】令和4年7月28日(木) 参加者17名

「肥料情勢と価格高騰への対応」と題し、JA全農耕種資材部肥料課 肥料技術対策室長 小宮山鉄平 氏が講演されました。

(講演内容)

1.肥料原料情勢、国内情勢

2.政府与党、農水省による肥料価格高騰対策の検討状況

3.生産現場における全農の肥料価格高騰対策

ロシアによるウクライナ侵攻だけではなく、世界の人口増加・食生活の変化に伴う穀物需要の増加、窒素、リン酸、カリなど肥料原料の高騰や供給国の偏在など、様々な要因が重なり生じている生産資材や燃料の高騰。小宮山様からは、政府が行う対策の検討状況、全農の取り組み(土壌診断による減肥対策、たい肥化の推進、スマート農業の活用等)を紹介されました。

(肥料価格高騰対策事業)https://www.maff.go.jp/j/kanbo/genyubukka_koutoutaiskau.html

今回の小宮山様への講演は、全農から(公社)日本農業法人協会に出向されている岩男次郎様を通じて依頼し、実現しています。

昔話で恐縮ですが、協会設立時の平成9年ごろは、農業法人と全農の方と交流することが、ほとんどなかったので、感慨深いところでした!

【第2回】令和4年8月24日(水) 参加者15名

 「アフターコロナを見据えたマーケティングとは」と題し、(株)食農夢創代表取締役 仲野真人 氏が講演されました。

(講演内容)

1.自己紹介

2.農林漁業を取り巻く環境と社会システムの変遷

3.日本の外部環境と消費動向の変化

4.マーケティングの考え方とSDGs

6次産業化や農商工連携、農畜産物の海外輸出など、いわゆる「攻めの農政」に関わる専門家として、農業者へのコンサルティングや、シェフや加工・流通業者などとの「食と農を結ぶプラットホーム」の取り組みを行っている仲野氏です。

仲野氏は「多くの方は“マーケティングする”と聞いて、市場調査や広告宣伝を思い浮かべるだろうが、それはすべて一部分。“市場を創造する活動“、つまり“売れるしくみ作り”をすること。そのためにはお客様のことを知る事」と話されています。

また、「最近、SDGs(持続可能な開発目標)の重要性が言われているが、農業は実現のための17の目標にほとんど該当する産業だ。ボランティアだけでは持続は難しい、事業を行うことで社会的価値を実現しよう」と話されました。

本県の農業法人のコンサルティングに関わっていらっしゃる仲野氏。参加者からの「個別にアドバイスはいただいているが、体系的に話を聴けて参考になった」、「通りいっぺんのコンサルティングでがっかりした経験があるが、とても深い洞察力だと思う。とても良かった!」など好評でした。

仲野氏は、9月21日の第3回研修でも「6次産業化・農商工連携の先にある「食農コミュニネット」のテーマで講演されます。ぜひご参加くださいね。 申込はこちらからhttps://forms.gle/RKmDS5LLNaz8upu46

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